バスケ渡邊雄太、20以上オファーの中からなぜ千葉を選んだ? すでにチーム“経済効果”も
バスケットボールのパリ五輪日本代表で、米プロNBAでも活躍した渡邊雄太が27日、都内で行われたB1・千葉ジェッツへの新入団会見に出席した。Bリーグ2024~25年シーズンに新加入。“日本凱旋”となる今季の意気込みを語った。
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バスケットボールのパリ五輪日本代表で、米プロNBAでも活躍した渡邊雄太が27日、都内で行われたB1・千葉ジェッツへの新入団会見に出席した。Bリーグ2024~25年シーズンに新加入。“日本凱旋(がいせん)”となる今季の意気込みを語った。
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日本人2人目となるNBAプレーヤーで、NBAで日本人最長の6シーズンプレーした日本のスター。新アリーナが完成した千葉ジェッツでは、日本代表で共に戦った富樫勇樹とチームメートになる。
20以上寄せられたオファーの中から千葉を選んだという渡邊。「やはり皆さんの中では、なんで千葉ジェッツなのかというところが一番気になっていると思います。僕はアメリカから日本に帰ると決めた時に、『(加入先は)一番僕に対して熱量を優先しているチーム』といった話をさせていただいたと思います。どのチームも魅力的なオファーをくださり、熱量を感じてありがたかったのですが、どこよりも千葉ジェッツが僕に対する熱量を感じたところです」と、加入の決断について話した。
米国ではメンタル面で苦しい時間を過ごすことがあったといい、「センシティブな問題で話しにくい、あまり話題にしたくないのが普通だと思いますが、千葉ジェッツからはそこを全力でサポートしたい、僕がバスケットを楽しめる環境をサポートしたい、と強調して言っていただきました。僕の中での大きな理由です」と説明した。
“戦友の存在”も大きい。「いつか同じチームでやりたいね」と約束していた親友である富樫と一緒にプレーできることも理由の1つであることを明かした。日本帰国時には富樫が出場するBリーグの試合を何度か観戦してきた。富樫とは日本復帰にあたり連絡を取り合っていたことも明かし、富樫について「勇樹が僕と同じチームでやりたいと公言してくれていたのもありがたかったです」と実感を込めた。
すでに千葉のチームの練習に参加し、汗を流している。五輪後は休養の期間を設けており、「けがはもう心配ありません。(チームメートとは)高い競争心を持って、いい環境で練習ができています」と語った。
香川・尽誠学園高卒業後に渡米。米国時代は夏場に最大1か月帰国し、試合に備えて戻るという生活を繰り返していた。「今回、やっと落ち着いて日本で生活できるということは楽しみです。すべてが初めての経験になります。分からないこともたくさんあると思いますが、チャレンジは大好きなので、すべての面でBリーグを楽しんでいきたいです」と声を弾ませた。
日本バスケ界全体の盛り上げの役割を担っている。「日本の皆さんの前でプレーできることを楽しみにしていますし、僕がアメリカに行って成長した姿を皆さんに見せられると思います。チームを優勝に導くために、やるからには高い目標を持って高いレベルでやるのが僕の選手としてのスタイルです。Bリーグと1つになって、僕は選手としてプレーで盛り上げていけたら。最終的には日本バスケの発展につながれば」と決意を述べた。
ファンクラブ会員数は激増、オーセンティックユニホームは倍近い売り上げを記録しており、千葉の田村征也社長は「経済効果をかなり感じています」と手応えをにじませた。
先立って新ユニホーム発表の場に登場した富樫は「とれるタイトルをすべてとるという気持ちで頑張っていきたいです」と、新シーズンへの抱負を述べた。