亀田和毅、試合翌日から異例の練習再開 3階級制覇へ父・史郎氏「休んでたらあかん」
24日に大阪・大和アリーナで行われた「3150×LUSHBOMU vol.1」のメインイベント、IBF世界フェザー級指名挑戦者決定戦で、レラト・ドラミニ(南アフリカ)に2-1の判定で勝利した、IBF世界フェザー級3位の亀田和毅(TMK)が、昨夜の激闘から一夜明けた25日、大阪市内のジム会見を行い、次戦に予定される3階級制覇を懸けた世界王座挑戦に向けて早くも練習を再開した。
和毅はドラミニに感謝「学べるものがありました」
24日に大阪・大和アリーナで行われた「3150×LUSHBOMU vol.1」のメインイベント、IBF世界フェザー級指名挑戦者決定戦で、レラト・ドラミニ(南アフリカ)に2-1の判定で勝利した、IBF世界フェザー級3位の亀田和毅(TMK)が、昨夜の激闘から一夜明けた25日、大阪市内のジム会見を行い、次戦に予定される3階級制覇を懸けた世界王座挑戦に向けて早くも練習を再開した。
24日の試合は5Rにダウンを奪うなどしたが、判定2-1と薄氷の勝利。試合後の会見で和毅は判定に対しての不満を語る部分もあったが、この日の会見ではドラミニへの感謝を口にした。
父・史郎トレーナーと共に会見に臨んだ和毅は「全体的な内容としては悪くなかったと思う。でも、コンビネーションの細かい部分とか、駆け引きとか、最後にパンチをまとめる部分は、もう少し丁寧にやるべきやったと思う」と話すと、「あの展開のまま普通に倒していたら、俺は勘違いしていた。世界戦になったら、もっとタフな展開になる。ほんまに良い勉強になりました。前回と今回、ドラミニと2回戦って、今回の試合でドラミニに対する気持ちが変わった。ディフェンスの技術とか、他にも高度なテクニックとか、ドラミニから学べるものがありました。この試合に向けて強くなることもできたので、ドラミニには本当に感謝したい」試合を振り返った。
ドラミニに勝利したことで、IBF世界フェザー級王者、アンジェロ・レオ(米国)への指名挑戦権も手にした和毅。今後の試合の話を聞かれると、「レオとは2021年の10月、(米国)ラスベガスで合宿していた際に6ラウンドと4ラウンドの2回スパーリングをした。レオはパンチがあるし、手数も出してくる。メキシコ系アメリカ人のイメージ通り、前に出てきて手数が多いイメージ。今までメキシコ系の選手とスパーリングも試合もたくさんしているから自分は好きなタイプ。レオのタフさはドラミニと同じくらい、パンチはあるけど、テクニックは無いから十分チャンスはあると思う」と王者との対戦を想定しても自信を持っている様子だった。
陣営は王者の指名試合の期限は2月10日と確認しており、王者が他団体との統一戦を行わない限り、IBFからレオ陣営と和毅陣営に指名試合の交渉指令が出ることになる。
和毅の話を隣で聞いていたトレーナーの史郎氏は、まず昨日の試合を振り返って「5ラウンドのダウンの次の回、俺は(KOを)決めに行くように指示したんやけど、和毅が勝手に休みよった」と笑いながら振り返ると、今後に向けては「俺とのコンビでファイタースタイルに変えて昨日で2戦目。和毅はまだまだ伸びしろがある。次がデビュー3戦目。でも休んでたらあかん。また、取り戻すのに時間がかかるし、もっともっとパワーアップして、相手を追い詰めてレフェリーに止めてもらえるくらいにならんと」と話し、「今の和毅は休んでる暇はないねん。スタミナ、パワーをつける練習をずっと続けないとあかん。和毅は止まったら終わる。マグロと一緒や。“和毅はマグロ”って書いとって」と独特な“史郎節”を炸裂させた。
そして、会見後には、上半身に着用する重りの入ったベスト、手首と足首にも重りを付けた総重量15キロのパワーアップ用のスーツを着用して早速トレーニングを開始。ハンマーをタイヤに真っすぐ振り下ろす“ハンマー”、亀田家の昔からのトレーニングで丸太を担ぐ“ゴロン棒”など、亀田流のパワーアップトレーニングで汗を流した。