鈴鹿央士&松本穂香、初の“月9主演” 昭和初期舞台のレトロ・ミステリー「背筋が伸びる思い」

俳優の鈴鹿央士と松本穂香が、10月7日からスタートするフジテレビ系連続ドラマ『嘘解きレトリック』(月曜午後9時)でダブル主演を務めることが25日、発表された。

ドラマ『嘘解きレトリック』でW主演を務める鈴鹿央士と松本穂香【写真:(C)フジテレビ】
ドラマ『嘘解きレトリック』でW主演を務める鈴鹿央士と松本穂香【写真:(C)フジテレビ】

『ガリレオ』シリーズを手がけた西谷弘氏、鈴木吉弘氏が強力タッグ

 俳優の鈴鹿央士と松本穂香が、10月7日からスタートするフジテレビ系連続ドラマ『嘘解きレトリック』(月曜午後9時)でダブル主演を務めることが25日、発表された。

 本作は“やたら鋭い観察眼を持つ借金まみれの貧乏探偵”と“ウソを聞き分ける奇妙な能力者”の異色コンビが「ウソ」と「マコト」が入り交じる綾糸のごとき難事件を解決していくレトロモダン路地裏探偵活劇。鈴鹿は今作でゴールデン・プライム(GP)帯連ドラ初主演および月9ドラマ初出演にして初主演。一方、松本は『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(2016年)以来8年ぶりの月9ドラマ出演で、『JOKER×FACE』(2019年)以来のフジテレビ連続ドラマ主演および、初の月9主演を務める。鈴鹿と松本は今作で初共演となる。

 物語の舞台は昭和初期の九十九夜町(つくもやちょう)。生まれ育った故郷の村を出た浦部鹿乃子(うらべ・かのこ/松本穂香)であったが、空腹で行き倒れたところを貧乏探偵の祝左右馬(いわい・そうま/鈴鹿央士)に助けられる。鹿乃子は“人のウソが聞き分けられる能力”をもっており、そのために人々から疎まれてきたが、左右馬はその能力を「探偵として素晴らしく便利」と言い、行く当てのない彼女を探偵助手として受け入れる。

 鈴鹿が演じるのは、「祝探偵事務所」を営む借金まみれの貧乏探偵。家賃も払えず、日々の食事は行きつけの小料理屋でタダ飯を食べさせてもらっているほどの貧乏暮らしをしているが、推理とハッタリの能力に長けている。偶然出会った鹿乃子は「ウソが聞き分けられる」能力を持っており、その能力を周囲から気味悪がられていた。しかし、左右馬はその能力を便利だと言い、「たくさんの人の力になれる! そしてたくさんのお金が稼げる!」と鹿乃子を探偵助手として誘う。そんな左右馬は、鹿乃子の能力からだけでは分からない、人がウソをついた理由まで考慮して推理をし、左右馬と鹿乃子は互いの足りない部分を補い合いながら難事件を解決していく。

 松本が演じるのは、左右馬の探偵助手で人のウソを聞き分ける能力を持つ女性・鹿乃子。物心ついたころから、その能力のせいで故郷の村人から気味悪がられ、追われるように村を出た。ずっと孤独な思いを抱えてきた鹿乃子がやってきたのは九十九夜町。鹿乃子が空腹で行き倒れていると、そこに現れたのが祝左右馬だった。自分のことを誰も知らない場所で、この力を隠して生きようと決めた鹿乃子だったが、助けてくれた左右馬の言葉にはウソが無く、そして心地よいと感じ、誰かのためにこの力を生かすことができるのかもしれないと左右馬の探偵助手になり、自分の居場所を探していく。

 今作は『ガリレオ』シリーズを手がけた演出・西谷弘氏、プロデュース・鈴木吉弘氏の強力タッグで届ける。今作では、昭和初期という時代設定のもと、異色の男女コンビが難事件に挑むレトロ・ミステリーを描いていく。

鈴鹿「いい雰囲気で作品作りをしていきたい」

 以下、鈴鹿と松本のコメント全文。

○鈴鹿央士

――今作のオファーを受けた時の感想。

「月9にいつか出られる日が来るといいなと思っていたのですが、まさかこんなに早く、しかも主演で出させていただけるとは思っていませんでした。そして原作がとても面白いです。僕が演じる祝左右馬というキャラクターが魅力的な人間で、いまから撮影が楽しみです。この機会に感謝して全力で臨みたいです」

――原作、台本を読んで、今作の印象は。

「人のウソがわかる鹿乃子と推理とハッタリに長けた左右馬や、登場人物たちに個性があって面白いです。そして、物語の伏線や構成にも惹(ひ)きつけられました。推理して事件を解決していく面白さもありますが、“信用”や“信頼”など、人と向き合うなかで大切なことが描かれています。僕自身考えさせられることもたくさんあり、いい作品だなぁと思います」

――月9初主演に意気込みは。

「前クールで、『海のはじまり』という本当にすてきな作品を作られていますし、今でも語り継がれる名作を残してきた枠なので、背筋が伸びる思いです。心強いスタッフ・キャストの皆様と一緒に楽しみながら、いい雰囲気で作品作りをしていきたいです」

――今作で初共演となる松本穂香さんの印象は。

「先日は舞台を観させていただきました。テレビや映画でもたくさん拝見していて、多彩な方だなという印象があります。リハーサルや取材でお話しをしていく中で、とても落ち着いていて、優しい言葉がたくさん出てくる方だなと思いました。作中では僕が引っ張っていく役だと思うので、いろいろお話ししながら楽しんで撮影できたらいいなと思っています。宜しくお願いします」

――演じるうえで心がけようとしていることは。

「普段の過ごしている姿や推理の時の姿、左右馬の軽快さが作品のテイストに大きく関わってくると思うので、そこを大切に演じていきたいなと思っています。そして、左右馬のセリフには考えさせられ、心が動く瞬間が僕自身読んでいてあるので、丁寧に演じていきたいです」

――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

「時代設定も昭和初期だったりと今までの月9にはないようなものになっています。和と洋の文化が混ざり合う昭和初期特有の服装を再現するため、採寸をしてスーツを一から作っていただいたり、細かいところにもこだわりが詰まっています。皆様の月曜日に楽しみになるような作品を届けられるよう、チーム一丸となって頑張ります。お楽しみに~!!」

○松本穂香

――今作のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。

「びっくりしました。“あの月9にわたしが!?”というような感じで思いもよらないお話だったので、正直ソワソワが止まりませんでした。と、同時に純粋にすごくうれしかったです」

――原作、台本を読んで、今作の印象は。

「人の繊細な部分がとても丁寧に描かれている作品だなと思いました。葛藤や苦しみもしっかりと伝わってくるんだけど、最後にはほっと笑顔になれる。根本的な人と人のつながりの温かさを感じられる物語だなという印象です」

――月9初主演に意気込みは。

「月9初主演という響きに正直ドキドキが止まりませんが、皆さんに楽しんでもらえるように精一杯頑張るのみです!現場の皆さん達と穏やかに楽しく!それを心がけて最後まで走り切りたいです」

――今作で初共演となる鈴鹿央士さんの印象は?

「爽やかでふんわりとした優しい雰囲気をまとっていらっしゃる方だなという印象です。今回演じられる役とは対象的なイメージなので、鈴鹿さんが演じられる左右馬さんが、今から楽しみです!」

――演じるうえで心がけようとしていることは。

「自分の個性を受け入れられなかった鹿乃子が、先生たちとの出会いによって少しずつ自分自身と向き合い、自分の道を見つけていく姿を丁寧に演じていけたらなと思っています。原作に忠実に、漫画の鹿乃子たちを参考にさせていただきながら、ドラマでも、あのほんわかとした空気感を大切にしていきたいです」

――視聴者の皆さんへメッセージ。

「癒やしあり、笑いあり、時々キュン。そんなドラマにしていけたらいいなと思っています。皆さまに純粋に楽しんでいただける作品をお届け出来るよう、精一杯頑張ります!」

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