「幼少期の一番のトラウマ」「ホントにアニメ?」 “鬱展開”が衝撃のアニメ3選

娯楽として視聴者を楽しませてくれるアニメだが、目を背けたくなるような鬱展開作品もある。なかには、視聴者のトラウマになるほどショッキングな展開も散見される。今回は、視聴する前に覚悟が必要な衝撃展開のアニメを紹介しよう。

『魔法少女まどか☆マギカ』
『魔法少女まどか☆マギカ』

かわいらしいビジュアルに騙された?

 娯楽として視聴者を楽しませてくれるアニメだが、目を背けたくなるような鬱展開作品もある。なかには、視聴者のトラウマになるほどショッキングな展開も散見される。今回は、視聴する前に覚悟が必要な衝撃展開のアニメを紹介しよう。

(※以下、作品のネタバレを含む記述があります)

 2023年に放送されたテレビアニメ『【推しの子】』は、第1話からインパクトがあった作品だ。地方都市の病院に勤める産婦人科医ゴローの前に、アイドルグループ「B小町」のメンバー星野アイが訪れる。彼女のファンだったゴローは、アイが双子を妊娠していた事実に驚くが、世間にバレないように秘密裏に出産することを願うアイのために最善を尽くすのだった。

 ところがアイの出産予定日、ゴローはアイを付け狙う何者かに殺されてしまう。そしてアイの子ども「星野愛久愛海(あくあまりん、通称アクア)」として生まれ変わるのだ。さらにアイのファンだったが不治の病で亡くなった少女・天童さりなもアクアの妹「星野瑠美衣(るびい、通称ルビー)」として生まれ変わるのだった。

 衝撃展開はこれで終わりではない。出産後、アイドルとして復帰したアイは、ある日自宅に現れたストーカーの手により腹部を刃物で刺され殺されてしまうのだ。その後、アクアがアイの復讐を誓うまでの展開は鬱展開といえるだろう。

 鬱展開なアニメといえば、23年に放送されたテレビアニメ『はめつのおうこく』も忘れられない。第1話では氷結の魔女クロエと少年アドニスが、魔女狩りをおこなっていたリディア帝国によって拘束されるシーンが描かれている。そして同国の第23代皇帝ゲーテは、大勢の民衆の前で魔女狩りという名目でクロエの公開処刑を執行するのだった。

 彼女を上半身裸にし人々の前で胸をはだけさせて恥辱を与えると、ゲーテは拳銃を使ってクロエの頭を撃ち抜いた。同時に無数の銃弾が襲い、クロエの身体は蜂の巣状態になる。それだけではなく、ゲーテは絶命したクロエの首を切断すると民衆の前で生首を晒すシーンまであるのだ。1話のトラウマシーンはここで終わるが、その後もトラウマ描写は続く。

 クロエの処刑から10年が経ち、リディア帝国に幽閉されていたアドニスは、捕虜になっていた魔女の生き残りドロカによって解放される。クロエを殺されたことでリディア帝国に復讐を果たそうとしていたアドニスに、ドロカが寄り添おうとした瞬間、彼女は右半身が吹き飛ぶほどの銃弾を受けてしまうのだ。女性キャラでも容赦ないグロテスクなシーンは、思わず目を覆いたくなる。

 また、11年に放送されたテレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』も衝撃展開アニメとして外せない存在だ。本作にはかわいらしいビジュアルの主要キャラたちとは裏腹に、視聴者にインパクトを与えるシーンもたっぷり描かれている。

 本作は平凡な中学2年生・鹿目まどかを中心に、魔法少女たちが人に害を与える魔女と戦うストーリーなのだが、作中で登場する巴マミの死亡シーンにはあ然とした。マミはまどかが通う中学校の先輩で、魔法の使者キュゥべえと契約して魔法少女になる。

 同作第3話「もう何も恐くない」でマミとお菓子の魔女の戦闘シーンが描かれているのだが、彼女はこの回で命を落としてしまう。大きな口を開けたお菓子の魔女が襲い掛かり、マミの頭部を食いちぎるという彼女のラストはグロテスクなシーンだった。ネットでは「ぶっちぎりでこれが幼少期の一番のトラウマ…」「思ったよりエグくてビビった」と、予想外の展開に言葉を失うファンもいた。

 紹介したアニメは、脳裏に焼き付くほどのトラウマシーンだが、作品の世界観に引き込むための描写として必要だったのかもしれない。

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