「109の看板を飾りたい」 スターダムの“マスクウーマン”スターライト・キッドの野望「新しいファン層を」

2024年7月27日に、初お披露目されたNEO GENESIS。スターライト・キッド、AZM、鈴季すず、星来芽依、天咲光由という同世代の5人がついに並び立った。そこで今回は、キッドと天咲にNEO GENESISとして目指しているものを聴いた。

同世代のファンを増やしたいと語るキッドと天咲【写真:橋場了吾】
同世代のファンを増やしたいと語るキッドと天咲【写真:橋場了吾】

ライバルが多いユニットだからこそ同門対決は大切にしたい

 2024年7月27日に、初お披露目されたNEO GENESIS。スターライト・キッド、AZM、鈴季すず、星来芽依、天咲光由という同世代の5人がついに並び立った。そこで今回は、キッドと天咲にNEO GENESISとして目指しているものを聴いた。

 華々しくユニットのスタートを切ったNEO GENESISだが、8月のスターダムは「5★STAR GP 2024」という4ブロック28選手が出場するシングルリーグ戦が開催されている。その中のBLUE-STARS-Aに、スターライト・キッドと天咲光由はエントリーされている。二人は8.24福島大会で対戦する。

「NEO GENESISは同世代ユニットですけど、光由を除くとキャリアも近くライバルが多いんです。これがほかの3人(AZM、すず、星来)も同じ考えだと思いますが、同じユニットになったからといってライバル関係が変わるわけではないですし、だからこそ同門対決をめちゃくちゃ大切にしたいと思っています。その中で新しい天咲光由とシングルができるのは、NEO GENESISに加入してからどう変わったのかを確かめるのも楽しみですね。その後には、白のベルト(ワンダー・オブ・スターダム)への挑戦も視野に入れたいです」(キッド)

「私は予選を勝ち上がって本選に出る(取材は開幕前)ので、5★STARで結果を出すために頑張っているところです。私はフューチャー(・オブ・スターダム)ですかね。これまで数回挑戦していますが、ギリギリになっちゃいそうですけど、フューチャーのベルトの歴史に名前は刻んでおきたいです」(天咲)

 キッドはワンダーのベルトを狙うというが、もちろん最高峰である赤いベルトであるワールド・オブ・スターダムも虎視眈々(たんたん)と狙っている。しかも、今の王者はキッドを大江戸隊から追放し、罵声を浴びせた刀羅ナツコだ。

「5★STARを優勝すると赤いベルトへの挑戦権も得られるわけで、獲りに行きたい気持ちはありますよ。赤いベルトは“大きい選手”が持っているイメージが強いと思うので、この体格で赤いベルトを獲ってイメージを壊したいという思いもあります」

 その大江戸隊は、NEO GENESIS初お披露目の翌日の札幌大会2日目でH.A.T.E.として生まれ変わった。しかもQueen’s Quest(以降QQ)を最後まで守っていた(と思われていた)上谷沙弥が闇落ちするというビッグサプライズもあった。

「いつから、つながっていたんでしょうね……何がきっかけでそうなったのか。私の中では(上谷の闇落ちは)嫌ですけど、そういう方向にいってしまったのは、私たちがQQを守れなかったせいもあるのかなと。うーん、難しいですね……間接的に関わっちゃったってことなので」(天咲)

「(大江戸隊を)追放されたおかげで今があるわけで。NEO GENESISが生まれた今、プロレスを楽しめているので『ありがとう』という感じです。でも、追放されたときはやっぱりみんなで一緒にやってきた思い出があるから、凄く悲しかったですよ。これは光由もQQに対して思っていることでしょうし。ただ、女子プロレス界イチのヒールになりたいからって、今のスターダムを壊すようなやり方は違うと思いますし、私も光由も反撃したいという気持ちも一緒なので、しっかりやり返しに行きたいなと思います」(キッド)

8.24福島では直接対決も待っている【写真:(C)スターダム】
8.24福島では直接対決も待っている【写真:(C)スターダム】

同世代のファンを増やして女子プロレスのイメージを変えたい

 最後に、二人にNEO GENESISとしてどのようにスターダムのマットを盛り上げていきたいかを聴いた。

「新しいファン層を開拓したいですね。特に同世代。だからこそ、109の看板を飾りたいという目標もありますし、雑誌のモデルやランウェイを歩くみたいな仕事にも挑戦してみたいです。あとはもっともっと実力をつけて、シングルのベルトを独占したいですね。実はNEO GENESISのメンバーのシングルのベルトって、スターダムの中ではハイスピードとフューチャーしか巻いていないんですよ。光由以外は小さいですけど、女子プロレスでは背の高さは関係ないと思って、逆にそこを強みに女子プロレスのイメージも変えたいですね」(キッド)

「私はみんなと比べて、キャリアも経験値も劣る分、その分いっぱい頑張らないと、何倍も何倍も頑張らないといけないと思っています。そして、みんなに追いついて追い越すぐらいの勢いで頑張りたいです」(天咲)

 8.15後楽園ホール大会。キッドは安納サオリと、天咲はコグマとの5★STAR公式戦に臨んだ。まずは第3試合で、コグマのクマムーブを先に披露し油断を誘うも、逆に秒殺を喫した天咲のコメント。

「もう絶対クマしません。秒殺を狙っていたんですけど、逆にされちゃいました……残りの公式戦は全戦注意して臨まないといけないですね。(8.24福島のキッド戦は)ちょっと新しいことをしてみようかと。新しいこととは……秘密です」

 続いて、第12試合で15分時間切れの熱闘を展開したキッドのコメント。

「(2.4大阪の)ワンダー戦は負けだったのでどうしても勝ちたかったんですけど……このマイナス1点が命取りにならないように、今後の試合を全部勝って1位通過します!(天咲が新しいことをすると言っていたが)宣戦布告ですね(笑)。先月のシングルは光由が頑張った試合という見方かもしれないですけど、ネオ天咲になって調子が良さそうなので覚悟していきますし、あんなに時間かけずに首も足も破壊しちゃいますよ。逆に宣戦布告しておきます」

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