青野未来が初黒星つけた天麗皇希にエール「前に期待していた皇希になったかなと嬉しかった」

8月19日、マリーゴールドが後楽園ホールで『MARIGOLD SUMMER GOLD SHINE 2024』を開催。ジュリアのラストマッチ(25日に新木場でエキストラマッチが開催)が行われるとあって、注目度が一気に高くなった本大会では全6試合がラインナップされた。セミファイナルでは、ジュリア脱退後の“エース”を任されたユナイテッド・ナショナル王者の青野未来に、マリーゴールド移籍後無敗の天麗皇希が挑戦。前団体から行動を共にした二人の決着は、どのような結末を迎えるのか。

王者らしい試合運びでV1を達成した青野未来【写真:橋場了吾】
王者らしい試合運びでV1を達成した青野未来【写真:橋場了吾】

大器・天麗が爆発寸前も青野がチャンピオンの強さを見せる

 8月19日、マリーゴールドが後楽園ホールで『MARIGOLD SUMMER GOLD SHINE 2024』を開催。ジュリアのラストマッチ(25日に新木場でエキストラマッチが開催)が行われるとあって、注目度が一気に高くなった本大会では全6試合がラインナップされた。セミファイナルでは、ジュリア脱退後の“エース”を任されたユナイテッド・ナショナル王者の青野未来に、マリーゴールド移籍後無敗の天麗皇希が挑戦。前団体から行動を共にした二人の決着は、どのような結末を迎えるのか。

 青野未来、天麗皇希ともにアクトレスガールズからの移籍組だが、青野はプロレス体制時代のアクトレスを知っているとあって、キャリア的には勝る。7.13両国国技館大会で、過酷なトーナメントを勝ち抜いて獲得したユナイテッド・ナショナル王座の初防衛戦とあって、絶対に負けられない一戦だ。一方、天麗はその恵まれた体躯と、マリーゴールドの旗揚げからの3カ月間で唯一直接の敗北を喫していないという運の強さを武器に、先輩越えとベルト奪取を狙う。

 試合は握手から静かな展開が続くも、変則ロープワークからのドロップキックで青野が先制。しかし、天麗もビッグブーツで反撃しリズムを作っていく。青野もペースチェンジを狙うが、体格で勝る天麗が青野のスタミナを奪っていく。青野は天麗のビッグブーツ地獄を回避すると、足に攻撃の的を絞る。足攻めをしのいだ天麗はエルボー合戦を挑むも、青野が優勢に。その後も機を見ては、天麗の足を攻める青野に対し、天麗は場外でカウンターのパワースラム! この一撃で青野の動きがガクンと落ちる。場外カウントギリギリでリング内に戻った青野に対し、天麗は得意技を連発。そしてフィニッシュのアメジスト・バタフライを狙うも、青野は寸前で回避。ここから青野が蹴り・締め・投げの大攻勢。強烈なミサイルキックを決めるも、天麗がここで復活。何とか反撃を試みるも、ダブルノックダウン状態に。

 ここから青野と天麗は、お互い馬乗りになってのエルボー合戦に。優勢になった青野がダブルアーム・スープレックスへ。これはカウント2で天麗がキックアウト。反撃に出た天麗は変形のバタフライロックからキャトルキューティレーションへ。青野は何とかロープに逃れるも、天麗はカナディアンバスターから再びアメジスト・バタフライへ。しかし青野はカウント2でキックアウト!

 天麗がバックドロップを狙うも、青野は切り返しレインメーカー。そしてスタイルズクラッシュを狙うも、天麗が回避。しかし、青野は後頭部へのラリアットから腹部へ強烈なキック、そしてバズソーキックへ! これをカウント2でキックアウトした天麗だが、ついにスタイルズクラッシュを食らってしまい、万事休す。青野が相手の良さを引き出すチャンピオンらしい試合運びでUN王座初防衛を果たすと同時に、天麗に初の黒星をつけた。

V1勝利の青野、天麗への期待を率直に語る

 マイクで青野は天麗の健闘を称えつつ、“未来のエース”にエールを贈る。一方の天麗は「あなたから白いベルトを奪うのは私だ!」と絶叫。悔しそうな表情を浮かべて、雪辱を誓った。そして青野は時期挑戦者に、後藤智香と桜井麻衣を指名した。

 バックステージで青野は「V1、ベストをしっかり守りました。皇希は期待されて、負けもなくて、調子に乗っているのかなと思っていました。でも今日、負けて悔しそうな顔をしている皇希を見て、前に期待していた皇希になったかなと嬉しかったですし、もっともっと悔しい思いをしたらさらに上に行けると思います。私はそのスイッチを押せたかどうかわからないですが、これからのマリーゴールドのためにも皇希は必要な選手なので、皆でスイッチ入れて、熱い選手になってもらえたらなと期待しています」と天麗への思いを語った。

次のページへ (2/2) 【写真】フィニッシュとなった青野のスタイルズクラッシュ
1 2
あなたの“気になる”を教えてください