Aぇ! group、初アリーナツアーを完走 ダブルアンコールの感動フィナーレ「ものすごく幸せでした」

Aぇ! groupが18日、東京・有明アリーナでツアーファイナルとなる『Aぇ! group Debut Tour ~世界で1番AぇLIVE~』を開催した。ダブルアンコールを含む全35曲を披露し、会場に集まった1万5000人のファンを魅了した。

ツアーファイナルを迎えたAぇ! group
ツアーファイナルを迎えたAぇ! group

ツアーファイナル公演

 Aぇ! groupが18日、東京・有明アリーナでツアーファイナルとなる『Aぇ! group Debut Tour ~世界で1番AぇLIVE~』を開催した。ダブルアンコールを含む全35曲を披露し、会場に集まった1万5000人のファンを魅了した。(取材・文=幸田彩華)

 デビューシングル「《A》BEGINNING」を引っ提げて開催したAぇ! group初のアリーナツアー。北海道、愛知、静岡、宮城、福井、福岡、大阪、そして東京の全8都市で開催。過去最大動員数37万人を記録した。なお、8月16日の公演は台風7号の影響で中止となった。

『Aぇ! group Debut Tour ~世界で1番AぇLIVE~』の副題は、メンバーの小島健が考案。「最初のデビューツアーだからこそ、自らハードルを上げるタイトルにして、1回1回の公演が“世界で一番えぇLIVEだった!”と思ってもらえるように」という想いが込められている。

 公演開始3分前、ファンが一斉に「Aぇ!」とグループ名をコール。メンバーが登場する前から会場は熱気に包まれた。開演時間になると会場が暗転し、メンバーカラーの紫(小島健)、青(正門良規)、赤(末澤誠也)、黄色(草間リチャード敬太)、緑(佐野晶哉)のペンライトが一斉に輝いた。

 OVERTURE後の1曲目は、Aぇ! group初のオリジナルソング『Firebird』。映像ではガソリンが撒かれ、正門がジッポを投げて火を点けるドラマチックなシーンが展開。会場での特効演出(火花)と見事にシンクロしていた。その迫力に観客は圧倒され、壮大な演出に引き込まれた。

 ステージ中央のLEDが開くと、黒の衣装に身を包んだメンバー5人が登場。その瞬間、会場から歓声が上がった。メンバーが「全力で叫べ!」とファンをあおると、会場の盛り上がりはさらに加速。初めから全開のエネルギーに包まれた。

『Aッ!!!!!!』では、佐野が「大好き」と熱く叫ぶなど、観客とのコールアンドレスポンスを楽しんだ。

 その後、メンバーは順次衣装をチェンジ。セクシーな魅力あふれる『Party-Aholic』になると会場全体に妖艶な雰囲気が漂った。曲終わりに正門が口紅をぬぐいながら、カメラを見つめる姿が印象的で、ファンを悶絶させた。

『Aぇ!LAND』コーナーでは“夢のテーマパーク”をテーマに、ステージ全体が華やかなLED装飾で彩られた。末澤はセンターステージでタップダンスをソロ披露した。

『だってアイドルだもん!!』は、小島が幼稚園児・けんちゃんに扮して登場。メンバーの正門、佐野、リチャードと椅子取りゲームを行った。音楽は、けんちゃんが即興で作ったオリジナルソングをその場で歌っていたため、圧倒的に有利なけんちゃんがまず一人勝ち。その後は佐野とリチャードが勝ち抜けた。

 そして、小島は「余興は楽しんでいただけましたでしょうか?」と笑顔でファンに問いかけた。「無茶苦茶な時間を過ごさせていただきました」と苦笑しながら、「けんちゃんを嫌いになっても、Aぇ! groupのことは嫌いにならないでください」と、前田敦子の名言を引き合いに出して笑いを誘った。

「トラベAぇルコーナー」は、ツアーで回った8都のご当地のイメージにぴったりな関西の先輩グループの曲を厳選。披露された曲は、SUPER EIGHT『10年後の今日の日も』『Tokyoholic』『キング オブ 男!』『NOROSHI』『TAKOYAKI in my heart』、WEST.『ホルモン~関西に伝わりしダイアモンド~』『考えるな、燃えろ!!』、なにわ男子『The Answer』。各曲は、それぞれの都市の特徴を生かした演出で、まるで一緒に楽しく旅しているかのような感覚を提供した。

『しあわせもん。』では、センターステージに設置されたリフターを使用。メンバー5人は地上から8メートルの高さまで上昇し、2階席と同じ目線の高さでパフォーマンスした。

 その後、バンドスタイルに移行。末澤がメインボーカル、佐野がドラム、小島がピアノ、正門がエレキギター、リチャードがベースを担当した。デビュー前から歌い続けている人気のバンド曲『PRIDE』を全身全霊で届けた。

 パフォーマンスの後、メンバー一人ひとりがファンに対して思いを伝えた。

 佐野「俺らもマジで楽しかった。ありがとう。5年、10年、15年、20年、25年、30年で先輩たちが見たことないような景色、俺たち見に行くから。強いグループになるって心の底から思っているから。5人でいる空間が好きで、5人で作るライブが好き。朝、ホテルから眠そうに出てくる時間すら愛おしい。この5人でずっと一緒にいられたら、どんな小さい景色だっていい。この“芸人”なら!芸人って言ったな……もうこのままいく(笑)。この芸人なら、まじでデカくして見に行けると思うから俺たちに着いてきてください!」。

 小島「ありがとうございました。“世界で一番えぇLIVEだった!”かい?声出したかい?いっぱいメイクしてきたかい?明日頑張れるかい?ありがとうございます。みんなが遊びに来てくれるから、僕たちも頑張れます。楽しい時間がこれからもずっと続ければいいなと思っています。公演はラストになっちゃいますけど、こうやってステージの上でみんなと一緒にライブできる状況っていうのは当たり前じゃないということを改めて実感しました。この日常を大事にしたいと改めて思いました。これからもAぇ! groupといろんな景色を。どんな景色が待っているか全くわからない。それが、めちゃくちゃ良いことなのか、ちょっと良くないことが待っていたりするのかわからへんけど、楽しいこと一緒にやっていきましょう」。

 リチャード「Aぇ! groupは生が一番かっこええ!誇り持ってみんなに言え!こうやってちゃんとノッてくれるの、めちゃくちゃうれしいです。その雰囲気作ってくれるみんなが大好きです。今回のデビューツアーで、これだけの人が僕たちのこと応援してくれてるんやって改めて思いました。みんなもAぇ! groupの良さを、Aぇ! groupの雰囲気を改めて実感してくれたかなと思います。ベースも今回のツアーでソロ入れれるってなったけど“そんなレベルじゃないからやりたくない”ってずっと言ってた。『でも、一番最初のタイミングでやるからこそ意味がある』と言われて。気づいたら(ファンが)『リチャ』って言ってくれるようになって自信満々に弾けるようになったよ!みんなのおかげで自信持てたよ。もっと上手くなるからな!期待しとけ!今のレベルは今だけ。次見たら度肝抜いたるからな!言ったからにはやらなあかん。デビューツアー終わるけど、またまだ一緒にいよね」。

 正門「世界で一番えぇ時間を本当にありがとうございました。本当にデビューできて心から良かったと思っています。本当にみなさんのおかげでデビューというものを勝ち取ることができて、今このステージに立つことができています。本当に僕たち5人だけでは何もできないです。みなさんという存在がいるから、僕たちは自信を持ってステージに立つことができています。これからどんな物語が待ってるのかはわからないですけども、酸いも甘いも、楽しいも辛いも、このメンバーとなら。そして、今日遊びに来てくれたみなさん、このライブに足を運んでくださったみなさん、僕らのライブのチケットを求めてくださったみなさん。全員とならどこまでも行ける気がします。これから作っていく時間、思い出が僕らにとって宝物になりますように。僕たちにとっての宝物になるように。そんな大きいグループに自信を持って、これから時間をかけてじっくりとなっていきたいと思いますので、これからも末長くよろしくお願いします」。

 末澤「デビューツアー終わっちゃいますね。寂しさは、めちゃくちゃあるけど、応援してくれてる声、顔を見れてものすごく幸せでした。たくさんの人から愛されてるんやと改めて実感しました。たくさんの人に支えられて活動できているので、また楽しいことやりたいね。僕たちも頑張ります。しっかりスキルアップして、また大きくなった姿を見せれるように頑張るので、その時まで少し待っていてください」。

 本編は『ボクブルース』で締めくくった。アンコール1曲目には、10月9日リリースの2ndシングル『Gotta Be』が初披露された。

 締めくくりには、メンバーがマイクなしで「俺たちが!」と呼びかけ、ファンが「Aぇ! group」と応えた。銀テープが降り注ぐ中、メンバーは晴れやかな笑顔でステージを去った。

 しかし、終了アナウンスが流れてもファンの声は高まり続けた。すると、ステージにはメンバーが再登場。デビューシングル『《A》BEGINNING』をサプライズ披露した。最後に、末澤は「それでは、また夢で会いましょう」と“再会”を誓い、幕が下りた。公演時間は2時間49分だった。

次のページへ (2/2) 【写真】Aぇ! groupツアーファイナルのアザーカット
1 2
あなたの“気になる”を教えてください