ハライチ岩井勇気、20キロ減量の過去 過酷な食事制限を明かす「こんなやり方なので」
お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気(38)が3冊目のエッセー集『この平坦な道を僕はまっすぐ歩けない』(新潮社、税込み1430円)を発売した。岩井が自身のこだわり、多彩な趣味を語った。
こだわりの「自分ルール」
お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気(38)が3冊目のエッセー集『この平坦な道を僕はまっすぐ歩けない』(新潮社、税込み1430円)を発売した。岩井が自身のこだわり、多彩な趣味を語った。(取材・文=平辻哲也)
最新エッセーでは、固有名詞を避ける、文体のリズムをそろえるなど、岩井ならではのこだわりが垣間見える。「ノリボケ漫才」と言われるハライチのスタイルも、リズムや文字数を重視している。
「何でもシステムチックにありたいんですよね。自分の中にルールとシステムを作ってやっていきたい。エッセーでは、自分がお笑い芸人であることも表立って書かないのもその一つ。同じ語尾を連続させないという“自分ルール”をすごくやっています。整理整頓されていないと気持ち悪いんです」
元来、凝り性なのだろう。20代の頃には体重20キロを落とすダイエットも実施。数年前にも3週間、食事制限して5キロを落としたこともある。
「(相方の)澤部(佑)がいたんで、あまり目立たなかったんですが、体重が増えてしまい、20キロくらい落としたんです。今は56キロくらい。僕のやりかたは毎日1000キロカロリー以下しか食べないと決めて、それを記録していくレコーディング・ダイエット。固形物は食べないようにして、蕎麦ばかり食べて、よく炭酸水を飲んでいました。春雨ヌードルにむちゃくちゃ七味を入れて食べるなんてことも。そうなると、胃が破壊されて、何も食いたくなくなる。こんなやり方なので、ダイエット本にはならない」
趣味は麻雀、バイク、アニメなど幅広い。エッセーではインラインスケートを始めたこともつづっている。
「麻雀のことはエッセーにも書いたけど、バイクは書いていないかもしれない。好きなことを書いてしまうと、知らない人のことを考えなくなってしまう。その感じが好きじゃないのかもしれない」
バイク免許を取得したのは25歳の時。中型自動二輪だけでなく、大型まで一気に取った。
現在の愛車は2台。1台目はカワサキの500SS マッハIII、通称・カミナリマッパ。漫画『疾風伝説 特攻の拓』に登場するネイキッドタイプの50年前の旧車だ。もう1台はホンダCB90だ。90ccのエンジンを125ccに改造し、ハンドルなどセパレートタイプにしている。
「それまで車の免許も持っていなかったのですが、マッハIIIに乗りたいと思って、大型自動二輪を取りに行ったんです。バイクの免許を取るなら、中型だけじゃなくて、大型まで一気に取るのがオススメです。やることはあまり変わらないし、(検定科目の)スラロームは普段やらないから、忘れてしまいますから」
マッハIIIはバイク店に預けて管理を任せている。
「エンジンを動かしてあげないと、調子が悪くなるんです。マッハは10年前に初期型を見つけて買ったのですが、今は価格が上がっていますね。古いバイクなので、故障も多くて……。ノーマルパーツを集めて、一通り全部直して快適に乗れるようにしました。今は400ccが欲しいんです。大きいバイクを持っていても、日本ではスピードを出せるところないですし、400ccくらいがちょうどいい」。私生活での大きな変化もあったが、趣味人ぶりは変わらないようだ。
□岩井勇気(いわい・ゆうき)1986年7月31日、埼玉県生まれ。幼稚園からの幼なじみだった澤部佑と「ハライチ」を結成、2006年にデビュー。すぐに注目を浴びる。ボケ担当でネタも作っている。アニメと猫が大好き。特技はピアノ。ベストセラーになったエッセイ集『僕の人生には事件が起きない』、『どうやら僕の日常生活はまちがっている』に続き、『この平坦な道を僕はまっすぐ歩けない』は3冊目の著書になる。