「危な!」「怖い怖い怖い」 パトカーが赤信号で原付に衝突 サイレンなしの緊急発進、鹿児島県警の見解は

赤信号の交差点にパトカーが侵入し、交差道路を直進してきた原動機付自転車と衝突する事故の動画がSNS上で拡散、物議を呼んでいる。動画内のパトカーは赤色灯(パトランプ)を点灯させているものの、サイレンは鳴らしておらず、ネット上では緊急走行の在り方を問題視する声も上がっている。パトカーを所管する鹿児島県警に事故の詳細を聞いた。

パトカーが赤信号の交差点で原付と接触(写真はイメージ)【写真:写真AC】
パトカーが赤信号の交差点で原付と接触(写真はイメージ)【写真:写真AC】

鹿児島県警は「緊急走行にあたりサイレンを鳴らそうとした直前の出来事」と説明

 赤信号の交差点にパトカーが侵入し、交差道路を直進してきた原動機付自転車と衝突する事故の動画がSNS上で拡散、物議を呼んでいる。動画内のパトカーは赤色灯(パトランプ)を点灯させているものの、サイレンは鳴らしておらず、ネット上では緊急走行の在り方を問題視する声も上がっている。パトカーを所管する鹿児島県警に事故の詳細を聞いた。

 今月14日、「#鹿児島県」「#鹿屋市事故」などのハッシュタグ付きで拡散した動画では、夜間、赤信号の交差点に赤色灯をつけたパトカーが侵入、交差道路を直進してきた原付と接触する事故の様子が収められている。動画内では「危な!」「キャアー!」「怖い怖い怖い怖い……」という周囲の悲鳴が入っているものの、パトカーのサイレン音は聞こえてこない。

 問題の動画には、「サイレン鳴らしてないならパトカーが悪いですよね」「緊急走行になってないから、ただ単にパトカーが信号無視、前方不注意になるんじゃない?」「サイレン鳴らさずに赤信号飛び出してるんじゃパトカー完全にアウトだなぁ…」「サイレンないなら信号無視では」など、パトカーの運転方法に疑問の声が上がっている。

 事故を起こしたパトカーを管轄する鹿児島県警の担当者は、ENCOUNTの取材に「当該の事故はすでに報道発表されているものになります。発生は8月4日午後8時10分頃、鹿屋市吾平町の路上で、当時周辺ではお祭りが開催されており、全域を交通規制し駐留警戒に当たっている最中でした」と回答。原付に乗っていた男性は打撲や擦過傷などのけががあるものの軽症で、その後病院に搬送されたという。

 事故当時の状況については「直前に信号無視をした車を追跡しようと、車を発進させた瞬間の事故でした。緊急走行にあたりサイレンを鳴らそうとした直前の出来事で、事故当時はサイレンは鳴っておりませんでした」と認めた上で、「ただちに違法ではないという認識ですが、追跡が適正であったかどうかは今後検証していく予定です」としている。

次のページへ (2/2) 【写真】緊迫した事故の瞬間
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