森香澄、俳優業でも存在感「本格的にやりたい」 “局アナ役”挑戦で新たな顔
元テレビ東京アナウンサーで、さまざまなフィールドで活躍の場を広げる森香澄が、俳優業に進出。ユニークな役柄への挑戦が話題を集めている。山梨放送の特別ドラマで、“ローカル局アナウンサー役”でドラマに主演することが決定したのだ。撮影がスタートするのを前に、役者としての着実な成長、描く将来像について聞いた。
キー局から山梨の新天地に赴くアナウンサー役でドラマ主演
元テレビ東京アナウンサーで、さまざまなフィールドで活躍の場を広げる森香澄が、俳優業に進出。ユニークな役柄への挑戦が話題を集めている。山梨放送の特別ドラマで、“ローカル局アナウンサー役”でドラマに主演することが決定したのだ。撮影がスタートするのを前に、役者としての着実な成長、描く将来像について聞いた。(取材・文=吉原知也)
7月上旬に山梨・甲府で行われた同局主催イベントで、主演ドラマの制作を発表した。トークショーでは会場全体に“あざとい目線”を送り、「周りの友達が結婚しすぎて、さすがに始めるようになった」と料理を作るようになったエピソードを披露するなど、サービス満点。イベント終了後にはりんごあめの屋台に立ち寄り、地元の人たちと気さくに接するなど、自然体な魅力を振りまいた。
山梨放送開局70周年を記念して制作される特別ドラマ(タイトル未定)の主演に大抜てきだ。本作は、もともとキー局でアナウンサーをしていた主人公が、とある理由で退社し山梨に移住。ローカル局アナウンサーに転身し、ストーリーが展開していく。山梨市、甲州市を中心に県内オールロケを予定しており、役作りや撮影準備にはげんでいる。制作は元テレビ東京プロデューサーで映像ディレクターの高橋弘樹氏が代表を務めるtonariが手がける。
ドラマ出演は4作目。今回はキー局を離れて新天地に赴くアナウンサー役で、どこか自身と重なるような、絶妙な設定だ。役柄にどう向き合っていくのか。
「私は今もアナウンサーであるので、本当のアナウンサーである自分と、アナウンサーを演じている自分とのすみ分けをしなくちゃいけないなと思っています。自分に一番近い役でやりやすくはありますが、そこに難しさがあるのかなと感じています。『これは役なんだ』というところを忘れないようにしないと。そう考えています」
「いただいたお仕事を全部全力でやる」
それに新たな姿を披露する意欲にも燃えている。
「アナウンサーのパートは、おそらく普段皆さんが見慣れている、いつもの“森香澄”として、私のまま行くと思います。“テレビに出てないシーン”は、お芝居の力が必要になってきます。そこは等身大で頑張りたいです。アナウンサーの私と、お芝居をしている女優としての私、そのいい意味のギャップを楽しんでいただければと思っています」。年内の放送を目指しているというドラマの完成が楽しみだ。
番組MC、バラエティータレント、得意のダンス、ファッションモデル、そして俳優業……。まさに多彩な顔を持っている。どんな未来像を描いているのか。
「本当にいろいろやっていきたいです。ダンスもカラオケも、プライベートの趣味が全部お仕事につながっているので、ありがたく思っています。もちろん、バラエティーも楽しいのでぜひ出演させていただければ幸いです。いただいたお仕事を全部全力でやる。これがベースにあります。そのうえで、今はお芝居を本格的にやりたいなと思っています。私にとっての一番大きな挑戦でもあります」。新たな魅力がどんどん増えていきそうだ。
□森香澄(もり・かすみ)1995年6月16日、東京都生まれ。テレビ東京でアナウンサーを務め、2023年3月末に退社。現在はフリーアナウンサー、タレント、モデルとして多数の番組・CMに出演。最近はドラマ出演も重ねている。SNS総フォロワー数は150万人超。山梨放送の主演ドラマは地上波だけでなく、TVerや配信プラットフォームを活用して放送される予定。