パリ五輪も名言&珍言ラッシュ 快挙の20歳は意外にも二郎系ラーメン好きを告白で話題
日本勢のメダルラッシュに沸くなど、パリ五輪では数々の名勝負が展開された。多くの人が中継映像に泣き笑い、胸を熱くしたことだろう。全力を出し切った選手が発した言葉からは名言が生み出され、スポーツ実況や解説者からも名フレーズが飛び出した。さらに、話題を振りまく“珍言”も続々。そんなパリ五輪の“印象的な言葉たち”を集めてみた。
スケボーは“名コンビ”健在「まさか神様に」「情けないなんてことはない」名言も
日本勢のメダルラッシュに沸くなど、パリ五輪では数々の名勝負が展開された。多くの人が中継映像に泣き笑い、胸を熱くしたことだろう。全力を出し切った選手が発した言葉からは名言が生み出され、スポーツ実況や解説者からも名フレーズが飛び出した。さらに、話題を振りまく“珍言”も続々。そんなパリ五輪の“印象的な言葉たち”を集めてみた。
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“トップバッター”は、スケートボード。女子ストリートで14歳の吉沢恋(ここ)が金メダル、15歳の赤間凜音(りず)が銀メダルのワンツーフィニッシュを見せた。
ここで実況席がインパクトを放った。実況を務めたフジテレビの倉田大誠アナウンサーと、解説を務めたプロスケートボード選手の瀬尻稜。3年前の東京五輪に続き、2人そろって担当した。
今回のパリ五輪で倉田アナは吉沢の金メダルが決まると、「金メダルに恋した14歳」と名文句を繰り出す。一方の瀬尻は東京五輪と比べると静かなトーンながらも、「キタッすね」「やばっ」「すげ~」など、ラフな表現で“らしさ”をにじませた。2人の名コンビぶり健在に、ネット上で称賛の声が相次いだ。
新競技ブレイキン女子は、湯浅亜実(ダンサー名・AMI)が初代女王に輝いた。日本ダンススポーツ連盟の白井健太朗氏による、まるでDJのような“ノリノリの解説”に、視聴者はびっくり。「イエス、ナイス!」「これ、いったんじゃないすか! どうだ!」「AMI、とったなあ!」など喜びを爆発させ、そのアツさもSNSを中心に驚きを集めた。
柔道の解説者も、いい意味の存在感を示した。柔道男子73キロ級で2016年リオデジャネイロ五輪、2021年東京五輪で2連覇を果たした大野将平がテレビ解説に登場。今回、男子66キロ級で阿部一二三が2連覇を達成すると、「最強が最強になりましたね」と手放しでたたえた。自身も最強と称されただけに、大野の言葉は力強く響いた。
柔道世界選手権を制した実績を誇る穴井隆将氏は、丁寧で真摯(しんし)な説明に加えて、自身の感情をうまく乗せていくテレビ解説にファンも多い。
今回、女子70キロ級で初出場の新添左季が敗者復活戦でも破れ、メダルを逸した。世界女王の不覚。試合後のインタビューで、「情けない気持ちでいっぱい」と涙を流した。穴井氏は「情けないなんてことはない」と労いの言葉を送った。穴井氏はロンドン五輪では男子100キロ級で金メダルの期待を背負ったが、まさかの2回戦敗退の過去を持つ。それだけに、プレッシャーを受ける五輪選手をおもんぱかる心からの思いが伝わってきた。
柔道男子100キロ超級で、テディ・リネールが金メダルを獲得。これに対して印象的な感想を口にしたのが、日本の体操界の“キング”、個人総合五輪2連覇の実績を誇る内村航平氏だ。フランス柔道界のレジェンドの圧巻の強さを会場で目の当たりにして、「リネール選手のための日だったんじゃないかなと。フランスの英雄と言われていますけど、今日はフランスの神になった瞬間を僕は見たんじゃないかなと思っています」と語った。内村とリネールは同じ1989年生まれの35歳。思いもひとしおだったようだ。
フェンシングで伝説超え、新たな「○○ジャパン」も誕生
今大会で最大の快進撃を見せたのは、フェンシング勢だ。日本は計5個(金2、銀1、銅2)のメダルを獲得。躍進ぶりが際立った。団体種目で続々とメダルをもぎ取ったが、男子エペ個人の加納虹輝が同種目で初めて頂点に立った。フェンシングの個人種目で日本勢が金メダルに輝いたのも初のことだ。
加納は、2008年北京五輪の男子フルーレ個人銀メダルで日本フェンシング界に初めての五輪メダルをもたらした功労者の太田雄貴氏を憧れの存在に挙げている。今回の快挙達成の試合後、「その人を超えることになるとはまったく思ってもいなかった。信じられない」と、“太田超え”について感慨深い思いを語った。
卓球では、満身創痍(そうい)の24歳が笑顔の花を咲かせた。女子シングルスで銅メダルを獲得した早田ひな。五輪の試合中に左腕を負傷したが、痛みに耐え抜き、テーピング姿で3位決定戦で見事に勝利。「まさか神様にこんなタイミングでいじわるされるとは思わなくて……」。メダルを懸けた激闘を終えて、「自分を信じて最後まで戦うしかなかったです」と振り返り、関わってくれたすべての人たちに感謝の思いを口にする姿は多くの感動を誘った。
また、馬術で92年ぶりのメダルとなる銅メダルに輝いた総合馬術団体の日本代表。日本勢では、1932年ロサンゼルス五輪の障害飛越個人で金メダルを獲得した「バロン西」こと西竹一以来の快挙達成だ。平均41.5歳の4人は「初老ジャパン」の愛称が話題となり、また新たな「○○ジャパン」の称号が日本の五輪史に刻まれた。
一方で、五輪初出場ながら体操男子で団体総合、個人総合、種目別鉄棒の3冠を達成し、種目別平行棒では銅メダルを獲得した20歳の岡慎之助は、日本勢のメダル連発を象徴する今大会の時の人となった。現地で行われたメダリスト会見では、ラーメン二郎・二郎系ラーメンが「食べたいですね」と、意外にもこってり&ボリュームたっぷりラーメン好きであることを明かした。帰国後のテレビインタビューでも「爆食いしたいくらいです」と、ラーメン二郎愛好家である“ジロリアン”の側面をうかがわせた。