莉子、1人6役に挑戦「新しい表現の幅が広がった」 ホラー作品は「オーバーに演じないと伝わらない」

俳優の莉子が8月15日から放送のCBCテレビ系連続ドラマ『怖れ』(木曜深夜0時58分)に出演。1人6役の演じ分けに挑戦した。撮影現場で意識していたことを明かした。

『怖れ』で主演を務める莉子【写真:(C)「怖れ」製作委員会】
『怖れ』で主演を務める莉子【写真:(C)「怖れ」製作委員会】

共演者の高木雄也にも感謝

 俳優の莉子が8月15日から放送のCBCテレビ系連続ドラマ『怖れ』(木曜深夜0時58分)に出演。1人6役の演じ分けに挑戦した。撮影現場で意識していたことを明かした。

 令和を象徴するテーマで“怖れ”を描いた電子コミック『怖れ -令和怪談-』川上十億(サイコミ/Cygames)を原作にドラマ化。脚本には奇才・岩崎う大(かもめんたる)、演出には「Google Pixel」や「ユニクロ」など数々のCMやアーティストMVなどを手掛ける小山巧氏を迎え、極上のモダンホラー作品として完成した。

 主人公・溝口マユ役は『ブラックシンデレラ』や『違う惑星の変な恋人』などに出演し、注目を集める俳優・莉子が熱演。そして、マユを追いかける突撃系 配信者・ヤマカズ役をHey! Say! JUMPの高木雄也が演じる。

 フリーターの“田辺日向”は、マッチングアプリで出会った男につきまとわれている。怖れを感じて避け続けていた日向だったが、ある日、男に無理矢理連れ去られ、ついには殺されてしまった。だが、次の瞬間、なぜか“アユミ”と呼ばれているコスプレ姿に。何が起きたのか分からないまま斎藤アユミとして生活していたところ、撮影会でトラブルに巻き込まれ、再び怖れを感じながら命を落とすことに。

 すると覚えのない“進藤さん”の名前で声をかけられている自分。今度は進藤カナエというOLになり、新たな恐怖に襲われるのだった。なぜ何度も生き返り、そのたびに別人になるのか。深まる謎にカナエは途方に暮れる。一方、突撃系配信者のヤマカズ(高木)は、街で起こる無残な殺人事件の数々に、謎の女性・溝口マユ(莉子)が関わっていることを突き止める。果たしてマユの正体とは。どこか違和感に満ちた“怖れ”の先には、一体何が待ち構えているのか。人気VTuberユクスルの存在が、全てのカギを握る――。

 莉子は、脚本を読んだときの感想を「まずどこまで自分が演じるのかっていうのと、この物語がどういうものなのかってのは、ちょっと理解が追いつかなかったので、監督と話し合いさせていただきました」と語った。

 6役を演じ分けるために撮影現場で意識していたことは「衣装で切り替えていました。あとは、ホラー作品って自分が思っているよりオーバーに演じないと伝わらないなと思っています。目の開き方とか、声の上げ方とかも、自分が思ってる以上にやらないとと。体力の消耗も激しかったんですが、また新しい表現の幅が広がったなと思って、学びの日々でありました」と答えた。

 さらに、撮影現場で感じた小山監督の魅力を「常に一緒に作り上げていくっていうのを忘れずにやってくださる監督で、やりやすかったです。あとはGoProを使った撮影の仕方が新しくて、私がポストからお金出すシーンは、そのお金が落ちた下から撮るのもそうだし、ポストの中からを撮ったりとか、そういうのは新しい形だなと思って面白かったです」といい、クリエイティブな視点を新鮮に感じていたことを明かした。

 共演した高木についても、「私にしかカメラが向いてないときでも全部全力でやってくださって。本当にお芝居にまっすぐ向き合ってる方なんだなっていうのは何度も感じることがありました。すごいやりやすくしてくださったので、私も習わないとなと思いました」と感謝していた。

※高木雄也の「高」の正式表記ははしごだか

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