カラオケでもパリ五輪効果 セリーヌ・ディオン歌唱『愛の讃歌』が前週比で“爆伸び”
パリ五輪開会式で歌手のセリーヌ・ディオンが歌った『愛の讃歌』がカラオケで注目を集めている。大トリとしてエッフェル塔にサプライズ登場したセリーヌは、難病の影響を感じさせない力強い熱唱で多くの人の心を打った。同曲のカラオケ歌唱度数は前週比約300%の上昇を見せるなど、五輪効果が押し寄せている。
ビッグエコーなどを展開する第一興商が調査
パリ五輪開会式で歌手のセリーヌ・ディオンが歌った『愛の讃歌』がカラオケで注目を集めている。大トリとしてエッフェル塔にサプライズ登場したセリーヌは、難病の影響を感じさせない力強い熱唱で多くの人の心を打った。同曲のカラオケ歌唱度数は前週比約300%の上昇を見せるなど、五輪効果が押し寄せている。
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カラオケ ビッグエコーなどを展開する第一興商によると、通信カラオケDAMで配信している『愛の讃歌』は全20曲(バージョンが複数ある曲は同一曲として集計)。歌詞は日本語17曲、フランス語2曲、英語1曲で、男女問わず、幅広い歌手に歌われているのが特徴だ。
オリジナルはフランスのシャンソン歌手エディット・ピアフの『愛の讃歌』(フランス語)。日本人の歌手では、有名な「日本シャンソン界の女王」越路吹雪を始め、美空ひばり、加藤登紀子、大竹しのぶ、菅原洋一、玉置浩二、美川憲一、氷川きよしなどビッグネームが並ぶ。宇多田ヒカルは『Hymne a l’amour~愛のアンセム~』の楽曲名で歌っており、言語はフランス語だ。
開会式は7月26日(日本時間27日午前2時半)に行われた。第一興商が週ごとに集計しているカラオケの歌唱度数によると、開会式後の1週間(7月28日~8月3日)の集計で、『愛の讃歌』は大きな伸びを見せた。
前週比(7月21日~7月27日集計分)で最も歌唱度数が上がったのはピアフの『愛の讃歌』で299%だった。菅原(147%)、越路(143%)と続いた。上位3曲の平均は196%の増加だった。
ピアフは飛行機事故で亡くなった恋人のプロボクサーを思い『愛の讃歌』を作詞したと言われている。開会式では、聖火の最終走者を務めた陸上女子のマリージョゼ・ペレクとフランス柔道の英雄テディ・リネールが聖火台に点火した後、イントロが流れて、エッフェル塔が映し出され、セリーヌの美しい歌声が響きわたった。
難病「スティッフパーソン症候群」を患い、闘病中だった世界的歌姫は、大粒の雨がしたたり落ちる中、作曲家で指揮者のスコット・プライスのピアノ伴奏に併せて圧巻のパフォーマンスを披露。ネット上には「感動で心が震え、どうにもこうにも朝から涙が止まりませんでした」「難病という背景があっての熱唱にめちゃ感動した」「言葉を失うほど圧倒的で自然とテレビ前で一人スタンディングオベーションでした」「アマプラのドキュメンタリーをを見た人ならあんなに声が出るセリーヌの姿を想像できないはず」「まさかのセリーヌ・ディオンにリレーとか胸熱すぎ!」など称賛の声が相次いだ。また、「私のカラオケの持ち歌」「父の十八番だった」などカラオケでの思い出も語られていた。これを機にフランス語の『愛の讃歌』に挑戦する人も多かったようだ。
五輪期間中は関連楽曲として過去のNHKオリンピック中継のテーマ曲がスポットライトを浴びるのも恒例で、アテネ五輪テーマ曲のゆず『栄光の架橋』やロンドン五輪テーマ曲のいきものがかり『風が吹いている』はYouTubeの再生回数を伸ばしている。