俳優の生田絵梨花が7日、都内で行われたABCテレビ・テレビ朝日系列の主演ドラマ『素晴らしき哉、先生！』（18日スタート、日曜午後10時）の制作発表会見に出席した。共演した柳沢慎吾に振り回される一幕を見せた。

　この日は、各キャストが生田の演技や撮影現場での振る舞いを称賛。褒められた生田は「照れますね～！」とニンマリ。

　その中で柳沢は、生田が涙をこぼす長ゼリフの撮影シーンに言及。持ち前のマシンガントークを展開しながら「（生田を）パッと見たら、テストもなかったんだけど、涙がウルウルしてる。それ見て、（心の中の）もう1人の自分が『おいおいおいおい。涙出てるよ、この子。（演技が上手くて）ヤバくない、これ？』と焦ってくるのよ」と言い、「感情移入もすごいのよ。もうちょっとでおれも（生田につられて涙が）来そうだった」とベタ褒め。同じシーンをもう一度撮影すると生田が「また同じ（泣きの）芝居するのよ。『すっげ～！』と思って見てた」という。

　柳沢は、同シーンの撮影がさらに続いたと説明して「最後に（カメラが）おれの前に来た。前来たら、リハーサルとテスト含めて、もう（同じシーンの撮影を）7、8回やってるんで、とっちらかっちゃった（笑）。もう、生田の目から涙出てないもんね！　（カメラが自分を撮っている）こっちはいい芝居してるけど、（カメラが柳沢を追っている）おれのときは休んじゃってる！」と暴露。

　思わず生田は「そんなことない！　違うっ！　それはよくないですよ～！」と赤面して椅子から立ち上がり、柳沢に接近。近距離で「私だって一瞬一瞬、一生懸命やってるんですから……！」と公開説教を繰り広げ、会場の笑いを誘った。

　その後も、柳沢劇場が継続。マスコミ向けの写真撮影の前には、智弁学園の試合日程を気にして1人でソワソワ。会見の全スケジュールが終わって全員が退席するも1人居残り、マイクを要求。ドラマの放送にからめて「この『素晴らしき哉、先生！』を見て、その日は熱い風呂入って、1杯飲んで……いい夢見ろよ！　あばよ！」と持ちネタを披露。その後も野球ネタを繰り出し続ける柳沢に対し、司会が「ありがとうございました」と連呼して退席を促し続けた。

　会見には、茅島みずき、鈴木仁、橘優輝、永瀬莉子、矢吹奈子、小宮璃央、小栗有以、萬田久子、田中美佐子、高橋克典も出席した。

　同作は、宅間孝行が脚本・演出を手がけるオリジナル作品。理不尽な教育現場を舞台に、Z世代の新米高校教師・笹岡りお（生田）が、生徒や保護者、同僚など、あらゆる人間関係の板挟みになる中、辞め時を探しながらもなんだかんだ生徒のために奮闘していく様を描く。柳沢は、教頭の中路克博を演じた。