俳優の佐々木蔵之介が5日、都内の渋谷・PARCO劇場で行われた、PARCO PRODUCE 2024『破門フェデリコ～くたばれ！十字軍～』の初日前会見＆プレスコールに登壇。初共演となるKAT‐TUN・上田竜也の印象を語る場面があった。

　本作は、キリスト教に支配されていた中世ヨーロッパで、当時の最高権力者のローマ教皇から最大の罪である「破門」を三度言い渡されながら、たった一人で時代の門を破り、次の時代をこじ開けた皇帝フェデリコの物語。実の息子をも敵に回し、敵である異教の君主と友情を育むなど、誰も思いもよらない方法で前人未到の道に進もうとした男の真実に迫る。

　主役のフェデリコを演じる佐々木は、劇中の衣装に身を包み、上田、那須凜、栗原英雄、六角精児と会見に登場。初日が翌日に迫り、「7月1日から暑い夏に熱い稽古をしてまいりました。ドキドキもしますし、うれしくもありますし、舞台に立てるという安心感もあります。まだ、ほっとしてはいけないのですが、多くのみなさんに見ていただければと思っています」とコメントした。

　フェデリコの息子・ハインリヒを演じる上田とは初共演で、父子の確執を描き出すことになる。上田の印象については、「ちょっとやんちゃなイメージがあった」と告白。稽古場で印象が変わったようで、「真面目に人の言うことを聞くんです。当たり前なんですけど、もうちょっとキカンボウなのかなと思ったら、真面目にやる印象があります」と明かし、「劇場に入ってからも、多くのお客さんに見てもらっている人間なので、爆発のさせ方や楽しみ方を分かってくれているので付いていきます」と演技力に太鼓判を押した。

　改めて上演へ向け、「800年前の中世ヨーロッパを渋谷に再現します。人海戦術で届けます。その時代に生きた人、命を落として使命を果たそうとした人、正義を貫こうとした人、そして夢を実現させようとした人、その人の感情が渦巻いています」と予告。「大きな広い希望の翼に乗って、この劇場をあとにご自宅に帰っていただけるよう、すてきな芝居をお送りします。是非お越しください」とメッセージを送った。

　本作は、8月6日から9月1日までPARCO劇場、9月7日から8日まで愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館ビレッジホール、9月11日から16日まで大阪・森ノ宮ピロティホール、9月21日から22日まで福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホールで上演される。