檀れい、宝塚時代は猪突猛進「やると決めたら絶対やるタイプ」 癒やしは2匹の保護猫

俳優の檀れいが18日、23日に東京・丸の内のコットンクラブでSpecial Live 2024『宵待草~大正ロマンを謳う~』(構成・演出=島村葉二)を開催する。一昨年の30周年記念ライブ、昨年のスペシャルLIVE『Rose』に続く3度目の公演。昨今、映像作品が多い檀にとって、ステージに立つこととは?

檀れい
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Special Live 2024『宵待草~大正ロマンを謳う~』を開催

 俳優の檀れいが18日、23日に東京・丸の内のコットンクラブでSpecial Live 2024『宵待草~大正ロマンを謳う~』(構成・演出=島村葉二)を開催する。一昨年の30周年記念ライブ、昨年のスペシャルLIVE『Rose』に続く3度目の公演。昨今、映像作品が多い檀にとって、ステージに立つこととは?(取材・文=平辻哲也)

 7月期はカンテレ・フジテレビ系『マウンテンドクター』で主演・杉野遥亮が勤務する病院の院長役、WOWOWの時代劇『磯部磯兵衛物語』で同じ主演・杉野の母上役を演じている檀。9月23日には“隠居殿”水谷豊と夫婦役を演じる4K時代劇スペシャル『無用庵隠居修行8』(BS朝日)の放送も控えている。

「『磯部磯兵衛物語』は昨年撮ったのですが、オンエアが今年7月だとその時はまだ決まっていなく、また杉野君とこんなに早く共演できるとも思っていませんでした。面白い巡り合わせだと思っています。私は院長役で、ヘリを見送るくらいなのですが、山に登っている杉野君たち、スタッフさんを含めて、本当に大変だなと思っています。心の中で頑張れ、息子! と思って見守っています」と笑う。

 そんな多忙の中でも、コットンクラブでのライブは欠かせない。コットンクラブは1920年代の禁酒法時代のニューヨークで人気となったナイトクラブの雰囲気を東京・丸の内に再現したライブ会場。収容約200人というこじんまりした空間で、ライブと食事が楽しめる大人の社交場として知られる。

「東京駅近くにあって、新幹線を降りてすぐ。中に入ると、雰囲気がガラリと変わって、ラグジュアリーなライブレストラン。そこでお食事を楽しんだり、お酒を楽しんだり、日常を忘れて、ショーを楽しんでもらえる。私もすごく好きな空間で、ファンの方々にも喜んでもらえるので、今年も絶対やりたいと思っていたんです」

 3度目の公演のテーマは大正ロマン。

「公演の終わりくらいに次のテーマを考えるのですが、異国の文化が入ってきて、日本の文化と混じり合った大正、昭和の雰囲気がすてきなんじゃないかなと思ったんです。前の2回は自分で構成も考えてきたんですが、今回はお話仕立てにしたかったので、演出に島村さんをお迎えして、ストーリーを紡いでいただきました」

 ステージは2部構成。檀が絵草紙(挿絵の入った読み物)を売る少女に扮(ふん)し、大正の流行歌を歌っていき、2部では、宝塚からのファンが喜んでもらえる展開を用意している。

「当時の歌はとても言葉がきれいなので、日本語の美しさも聞いていただきたいと思います。楽しみにされている方もいらっしゃるので、どこまでお話ししていいのか分かりませんが、前半は着物を着て、後半ではドレス姿になって、時代の移り変わりを見せていきます」

 ドラマ撮影の終わった8月からはライブに全力を傾けている。

「今回のライブはストーリー仕立てでセリフが決まっているので、少し息をつけるような時間はありません。私、大丈夫かな? と思っています(笑)。30周年記念ライブの時は自分でセットリストを決めて、トーク、照明、衣装まで全て自分でやりました。全部、自分でやると、本当にこれでお客さんは楽しんでくれるんだろうかと不安に思ってしまうんです。でも、ステージに立ち、お客様の拍手、笑顔を直接感じて、あぁ、間違ってなかった、やってよかったなと思うんですよね」

 昨今は映像作品が主戦場だが、檀にとって、ステージはホームだ。

「私はやると決めたら、絶対やるタイプ。ただ、物理的に時間が足りないので、いつも通りギリギリまでもがくでしょうね。でも、仕事って割とそういうものですよね。ステージに立つのは、いいも悪いも自分次第。すごくエネルギーが必要です。ただ、檀れいという人間はステージで育ってきたからこそ、細胞の一つ一つが興奮してくるんです。宝塚時代は猪突猛進でしたから」

 ステージは体力勝負。週1のジム通いはルーティン。

「少し詰めていきたいなと思った時は週2回入れてもらっています。例えば、舞台で殺陣をしないといけない時は、着物でも動けるように、とか。ドレスを着る時はドレス姿が映えるように、トレーナーの方に調整してもらっています。着物、ドレスで筋肉の使い方が違うんです」

 多忙な時に癒やしてくれるのは、2匹の保護猫。15歳のななちゃんと2歳のさん太くん。

「ななちゃんは7月に出会ったので“なな”。さん太くんは生後5、6か月の時に保護されたんです。本当に人懐っこい子で、人間も怖がらない。同じ人間でも優しい人ばかりではないし、怖い人、いじめる人もいるはずなんですが、子猫のうちから、人懐っこいことにビックリしました。本当に明るい子でまるで太陽みたいだな、と。だから、太陽のSUN。うちに来る男の子はワンちゃんでも猫ちゃんでも、『太』をつけているんです。ノラちゃんから家の子になって、自分で幸せをつかんだなと思っています」。2匹の猫からも、パワーをもらいながら、本番まで全力で、ライブに臨む。

□檀れい(だん・れい)8月4日生まれ。1992年、宝塚歌劇団に入団。99年より月組トップ娘役を、2003年からは星組トップ娘役をそれぞれ務める。05年に退団。06年、山田洋次監督作品『武士の一分』のヒロイン三村加世役でスクリーンデビューし、第30回日本アカデミー賞優秀主演女優賞及び新人俳優賞・第44回ゴールデンアロー賞ほか、数々の賞を受賞。現在、カンテレ・フジテレビ系 月10ドラマ「マウンテンドクター」、WOWOW 連続ドラマW-30「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~」に出演中。

檀れい Special Live 2024 宵待草~大正ロマンを謳う~
開催日時:2024年8月18日(日)、8月23日(金)
■8.18 sun.
[1st.show] open 1:00pm / start 2:00pm
[2nd.show] open 3:30pm / start 4:30pm
■8.23 fri.
[1st.show] open 4:00pm / start 5:00pm
[2nd.show] open 7:00pm / start 8:00pm
会場:コットンクラブ
(東京都千代田区丸の内2-7-3東京ビルTOKIA2階)
※JR東京駅(丸の内南口より徒歩2分) 丸の内線東京駅(丸の内南口より徒歩3分)

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