timelesz「これが最後のチャンス」 賛否両論の新メンバーオーディションは「希望しかない」

4月1日にSexy Zoneから改名し、同時に新メンバーを募集するオーディション「timelesz project」の実施を発表したtimeleszが、二次審査後に囲み取材に応じた。実際のオーディションの内容やプロジェクトにかける思いを語った。

大注目の「timelesz project」の現状について語った
大注目の「timelesz project」の現状について語った

エントリー数は1万8922件

 4月1日にSexy Zoneから改名し、同時に新メンバーを募集するオーディション「timelesz project」の実施を発表したtimeleszが、二次審査後に囲み取材に応じた。実際のオーディションの内容やプロジェクトにかける思いを語った。

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 4月1日の開催発表後、5月1日から6月2日午後11時59分までの応募期間で1万8922件ものエントリーがあった「timelesz project」。その中から1次審査を通過した約350人を対象とした2次審査を行い、現在は3次審査への準備を進めている。審査員にはメンバーの佐藤勝利、菊池風磨、松島聡の3人も加わっている。25年初旬に最終審査を予定しており、合格後はメンバーの一員として東京を拠点に活動する。

 同グループの公式YouTubeチャンネルにて公開された動画には佐藤、菊池、松島が応募用紙を見つめる姿や実際に通過者と対面し、ダンスを審査する真剣なまなざしが映し出されている。

――2次審査まで終了しているとのことですが、具体的なオーディション内容を教えてください。

菊池「2次審査では5人前後のグループに分けて、約30分のなかで自己紹介・歌・ダンスの3つを基本に、加えてラップを披露する方もいました。それを横並びで僕たち3人と、ダンスの先生と歌の先生と、裏でついてくれているスタッフも一緒に、チームtimeleszで見ています」

――実際に、オーディションの雰囲気はいかがですか。

松島「緊張感があります」

菊池「ありますね。候補生は緊張している方が多いのですが、それは自然なことだと思っています。でも、人と人なので僕らも精いっぱい向き合って、怖くするつもりもないですし、なごやかな瞬間もあります」

松島「真剣に向き合っているからこそ、厳しい質問をすることはあります。というのも、今回は仲間探しであって、一からグループを作るのとは違うので。歌やダンスがうまくても、timeleszへのリスペクトがないと感じたら、厳しいことを言ってしまうこともあります。そこは応援してくださるファンへのリスペクトも含まれると思っているので、いい緊張感の中で候補生と向き合えています」

佐藤「僕たちも審査する側というのは初めてなので、1日目は少しメンバーにも緊張が漂っていた気がします。でも、それもワクワクに変わっていて、いろいろな可能性を感じられる時間になっています。初めてのことで、グループとしてもなかなかのことをやらせてもらっているなとも思います」

――公開されたティザーでは3人が爆笑しているシーンもありました。

松島「一発ギャグとかモノマネを披露してくださる方もいました」

菊池「あとは返しが面白かったり、突発的な笑いが起きることも。僕らがその場で息をのむようなパフォーマンスをする方もいました。まだ2次なのですが、僕らの予想を超えるパフォーマンスがあると驚きますね。圧迫面接というわけでもないので、その場での笑いや盛り上がりには僕らも正直にリアクションしています」

――どのようなことをポイントに人数を絞っているのか、審査員同士で出たお話などを教えてください。

松島「ダンス未経験の方も多いのですが、僕は『未経験だけどやってみました』という熱量を表現できている人、timeleszやエンターテインメントにかける思いを文章にして表している人を選びました。そこに加えて、伸びしろや成長がありそうだと思った人も」

佐藤「メンバー内でも目を引く人がいたら『空気を持っている人がいたよね』と話すことはありました。ステージに立つ上で大事なことですし、そういう方がいたら『メンバーになってくれたらうれしいな』と思います。希望が持てるオーディションをやらせていただいているなと実感しています」

菊池「メンバーやスタッフで話していることで言うと、割と意見は分かれないです。『この人良かった!』という方には、みんな『良かったよね』と賛同することが多いです。これは、オーディションについて不安に思っているファンの方への安心材料にもなるのかなとも思っています。審査基準と言うと偉そうに聞こえてしまうかもしれませんが、僕らの中で基準が定まっていて、審査においてもブレていないのかなと」

――「審査員で意見が分かれない」とのことでしたが、新メンバーに求めるものや審査において大事にしている“timeleszらしさ”を具体的に教えてください。

松島「質問としては『これまでグループ活動や集団生活をしたことがあるか』という協調性について聞くことは多いです。候補生の中には個人での活動やアピールは得意だけど、集団となると苦手意識があるという人がいるのですが、僕たちはグループなので協調性があって、うまくやっていける人を見るようにはしています」

菊池「timeleszの活動やtimeleszに対してどれだけ思いがあるかは見るようにしています。オーディションの中で育んでもらえたらとも思うのですが、今の時点でどれだけtimeleszへの思いがあるのかは意識しています。ファンがいてこその僕らなので、僕らをリスペクトしてくれているというのは、これまで一緒にやってきてくれたメンバーやファン、Sexy Zoneへのリスペクトにもつながると思うので。

 ここから始まるというよりはずっとある歴史あってのこれからとして、尊重してほしいです。それは候補生だけじゃなくて、僕ら自身もスタッフとも話し合っていて、候補生もどれだけ思いを寄せてくれているかを大事にしています」

佐藤「人間性や品を感じる人をすてきだなと思うことが多いです。『timeleszを見たことがあります』という言葉にもいろんなグラデーションがあって……。テレビで見ただけとか、このために勉強してきたとか、ずっと好きだったとか、その言葉からうそがない人や熱量がある人に入ってほしいという気持ちでやっています」

アナウンサーや公務員、元アイドルも参加

――ここまでに印象的な候補者はいましたか。

菊池「アナウンサーや公務員の方、もともとアイドルの活動をしていた方もいました。バラエティーに飛んだ、さまざまなジャンルからの挑戦を感じています」

佐藤「多才な方がいらっしゃいますね。言語とか、マルチプレイヤーの方とか」

菊池「あとは、思いが強くて泣いてしまう方とか、緊張して裏で泣いてしまう方もいました。候補生も並々ならぬ思いで参加してくださっているんだなと日々感じています」

――審査を進める中で、timeleszの未来に感じられる希望や手応えはありますか。

菊池「希望しか感じていないです。とくに一般の候補生は、僕らの歩んできた道のりとはちがうと思うので、違った文化を取り込んでいく面白さもあります。一方で、グループや会社の歴史というところでは僕らの文化も尊重してもらわないといけないところもあるので、交点で結ばないといけないという責任感はあります。

 その中で、候補生との出会いはすごく刺激的ですし、心が奮い立つ瞬間もあります。これからさらに審査の中で候補生との関係値もできてきて、お互いの中身が見えるようになってきたときに、また新たな化学反応が生まれるんじゃないかなという点でも希望しかないです」

松島「ツアー(「We’re timelesz LIVE TOUR 2024 episode0」)中にオーディションを開催しているということも大きいと思っています。早くても来年には新しいメンバーと一緒に立っているということをイメージしながら向き合えていますし、自分たちにないものを持っている人もいて、これまでどんな人生を歩んできたのかというのを聞くのも刺激的で面白いですし、これからが楽しみです」

佐藤「新しい家族が増えるような感覚で楽しみも増えていくし、メンバー間の組み合わせやコミュニケーションの形とかも変わっていくのも楽しみです。どんな風にこのグループの幅が広がっていくのかというワクワク感があります」

――さらに、この「timelesz project」はNetflixでの世界独占配信も発表されました。

菊池「最初は自分たちの公式YouTubeチャンネルで配信するのか、SNSで新たに立ち上げて発信していくのかというところも視野に入れていたのですが、まさかあのドタバタの生配信からNetflixさんが手を上げてくださるとは、という驚きでしたね」

松島「めちゃくちゃ大きなところが協力してくださるなというありがたみを感じています。なによりも、我々のこれまでの歩みとともに新しいグループを作っていくという過程を、ていねいにいろんな人に見ていただけるというのは大きいと思います。

 オーディションというものがはやっているし、オーディション自体に興味を持っている方にも見ていただいて、いろんな方に知っていただけたらうれしいです」

佐藤「驚きましたし、Netflixさんに背中を押していただけるのはありがたいことだなと思っています。世界配信というところでも、これだけ大きな規模感になっているなと、うれしいです」

――新生timeleszについて発表してから数か月がたちましたが、どのような気持ちで日々を過ごしていますか。

松島「僕としては3人になった時点で、timeleszとしての軸を固めていかないといけないと思っていました。今の3人で固めておくことで新メンバーも入りやすくなると思っていますし、責任と覚悟を持った上で向き合っています。ファンの方からもファンじゃない方からもこのプロジェクトやアイドル・エンターテインメントについての意見をたくさん聞いて刺激になりました。その上で『このプロジェクトをやってよかった』と思ってもらえるようにしないとなと思っているので、timeleszだという自覚を持って、やれています」

菊池「僕も、いきなりメンバーを増やして『新生timeleszです』というよりは、3人でちゃんと基盤を作った上で新メンバーを迎え入れるということが一番の成功法かなと思い、この選択をしました。

 もう1つ言うと、3人のtimeleszという時間も貴重だと思っています。オリジナルメンバーだけで今までの曲やパフォーマンを披露するのは今しかないので、その瞬間は大切にしたいです。なので、今回のツアーも全てはできなくとも、やり残したことがないと言えるように、オリジナルメンバーでのパフォーマンスを届けています。今の3人だからできること、そこから感じてもらえることも多くあると思っているので、今回のツアーも“エピソード0”にして、新メンバーが入ってからエピソードが重なっていくのかなと思っています」

佐藤「timeleszというグループはグループ名の最後に“sz”が入っていて“Sexy Zone”の続きではあるので、今まで築き上げてきたものも大事にしていきたいですし、これだけ新しいことに挑戦させてもらっているので新しいものを生み出さないとチャレンジしている意味はないとも思っています。どんな方に出会ってどんなグループになるのか見えない中で冒険しているような気持ちではありますが、このタイミングでワクワク感を抱けるのはありがたいことだと思っています。ファンの方には心配させてしまっている部分もあるのですが、応援の言葉をもらえるようにもなってきたので、その言葉を胸に精いっぱい仲間を探していけたらと思っています。

 5人のSexy Zoneにこだわっていた分、それができなくなって『どうすれば前を向けるか』ということを考えていたときに、名前が変わること・オーディションをすることが前を向いていく原動力となって、力強く進んでいかなければいけないと思えました。これまでの気持ちも胸に、新しい可能性を探して、いろんな方に納得してもらえるように誠心誠意、良いグループを作っていけたらと思っています」

――菊池さんはライブで「Sexy Zoneとしての夢をtimeleszが追いかけていく」と話していました。それは、新メンバーが増えることでかなえられそうでしょうか。

菊池「はい、全部うまくいきます! 今までがだめだったというわけではないのですが、今のグループの雰囲気もいいですし、今の僕たちは“背水の陣”ということもあって最後のチャンスという意識でやっています。候補生の中にも『最後のチャンスだ』と言っている方がいて、そんな僕たちや候補生にかけてくれるスタッフもいて……。とは言え、僕らは今始まったわけではないし、これまでの歴史を背負いながらの新しい挑戦としてこれ以上の舞台はないと思っています。今の3人と候補生の可能性から考えても、全部うまくいきます!」

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