NHK総合で2日に放送された連続テレビ小説『虎に翼』（月～土曜午前8時）第90回では、娘と孫を空襲で亡くした杉田（高橋克実）の「戦争を止めることはできなかった」という言葉をきっかけに、航一（岡田将生）が経験した「ある秘密」を語り始める展開が描かれた。SNSでは「胸いっぱい」「号泣」という声であふれた。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　第90回で航一は、自分が内閣総理大臣直轄の総力戦研究所にいたことを明かした。総力戦の本質を明らかにし、大戦に向けて軍を、国民を、指揮監督する人材を育成することなどが目的の組織だと説明した。そこで模擬内閣を発足し、日米戦争を想定した総力戦の机上演習を行ったと説明。机上演習は何度やっても結果は日本の敗戦。航一らは当時、国の中枢を握っていた人たちの前で、万に一つも勝利はないとの結果を報告したが、演習の結果は政府の方針とは何らの関係もないと聞き入れられなかった。戦争を阻止できなかったと責任を感じる航一は、「自分は従ったまでなんてどうしても僕は言えない。その罪を僕はだれからも裁かれることなく生きている」と涙を流して明かした。

　苦しむ航一に寅子は「少し分けてくれませんか？　航一さんが抱えているもの」と語ると「寄り添って一緒にもがきたい」と泣き崩れる航一の背中をさすった。

　SNSでは「朝から号泣」「胸いっぱい」「泣けた」「告白重かった」「凄すぎる」と、心を大きく揺さぶられた視聴者の声であふれていた。