藤井新棋聖誕生! 現役棋士・真田圭一八段が考えるタイトル獲得決め手となった一手とは

藤井聡太七段(17)が渡辺明棋聖(棋王、王将、36)に挑んだ第91期棋聖戦五番勝負の第4局が16日、関西将棋会館(大阪市福島区)で指され、後手の藤井七段が勝利。3勝1敗でシリーズを制し、17歳11か月の史上最年少で初タイトルを獲得した。この第4局の藤井七段の戦いぶりを、25歳でタイトル戦・竜王戦の挑戦経験がある真田圭一八段(47)に聞いた。

真田圭一八段【写真:本人提供】
真田圭一八段【写真:本人提供】

難解な第4局、勝因は△86桂と打った局面

 藤井聡太七段(17)が渡辺明棋聖(棋王、王将、36)に挑んだ第91期棋聖戦五番勝負の第4局が16日、関西将棋会館(大阪市福島区)で指され、後手の藤井七段が勝利。3勝1敗でシリーズを制し、17歳11か月の史上最年少で初タイトルを獲得した。この第4局の藤井七段の戦いぶりを、25歳でタイトル戦・竜王戦の挑戦経験がある真田圭一八段(47)に聞いた。

 まずは藤井新棋聖、タイトル獲得おめでとうございます。第4局も期待に違わぬ大熱戦となりました。この対局も非常にハイレベルの戦いになりましたが、藤井将棋の特徴がよく出た一局だったと思います。

 彼の最大の長所は、悪い手を指さないこと。常にすごい手を指すわけではないですが、自らバランスを崩す手は決して指さない。簡単なようですが、タイトルホルダー相手でも先に崩れない。これはすごい手を一手指して勝つより実は相当に大変で、真の実力がないとできないことです。若さとか勢いとかの要素は極めて少なく、実力を発揮してのタイトル獲得と評していいと思います。

 難解な第4局でしたが、勝因となった手を挙げれば、終盤の82手目、△86桂と打った局面だと思います。飛車をタダで取られてしまうので指しにくい手ですが、好手でした。

 タイトル獲得がかかった一戦でしたが、一局を通してプレッシャーを感じさせない内容で素晴らしかったと思います。タイトル獲得最年少記録を更新して、将棋界に新たな歴史を刻む真の天才であることを証明しました。

 藤井新棋聖はインタビューで「実感がわかない」と話していましたが、おそらくタイトル戦を意識しないよう、考えないようにしていたのだと思います。対局日程が過密になっていたことが、余計なことを考えないという意味では良かったのかも知れません。

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(ENCOUNT編集部)

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