インティマシー・コーディネーター入れず物議の映画『先生の白い嘘』、パンフレット発売中止 理由は「制作上の都合」
俳優・奈緒(29)が主演を務め、7月5日に公開された映画『先生の白い嘘』(三木康一郎監督)の劇場パンフレットが発売中止になったがこと1日、同作の公式サイトで発表された。理由については、「制作上の都合により」とのみ記されている。
公式サイトは「快楽に溺れ」の文言をサイレント削除
俳優・奈緒(29)が主演を務め、7月5日に公開された映画『先生の白い嘘』(三木康一郎監督)の劇場パンフレットが発売中止になったがこと1日、同作の公式サイトで発表された。理由については、「制作上の都合により」とのみ記されている。
公開から約1か月。さまざま物議をかもしてきた作品の劇場パンフレット発売中止が発表された。
「発売を延期しておりました『先生の白い嘘』劇場パンフレットは、制作上の都合により発売を中止させて頂くことになりましたのでご案内申し上げます。発売中止に伴い、皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしますことをお詫び申し上げます」
同作については、ENCOUNTが7月4日に配信した三木監督へのインタビュー記事で、主演の奈緒から、性的描写のある作品で導入される「インティマシー・コーディネーター(IC)」を入れる要望があったもの、三木監督は「間に人をいれたくなかった」としてICを起用しないまま撮影したことを明かした。それが大きな物議となり、翌5日、都内で開催された同作の初日舞台あいさつでは、製作委員会が「撮影当時は日本での事例も少なく、出演者事務所や監督と話し合い、第三者を介さず直接コミュニケーションを取って撮影するという選択をしました」などと経緯を説明。三木監督も「私の不用意な発言により、皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけした」と謝罪した。そして、劇場パンフレットについては「一部不備がございましたため、差し替え版を後日発売させていただきます」と発売延期を発表していた。
その状況下、公式サイトにも問題が発生した。同サイトには、奈緒が演じる主人公の原美鈴と風間俊介さん演じる早藤雅巳とのシーンの説明に「早藤を忌み嫌いながらも、快楽に溺れ、早藤の呼び出しに応じてしまう美鈴」との一文が記載されていたが、同6日時点で「快楽に溺れ」という部分が削除されていたことが判明。ネット上で「サイレント削除」と指摘され、批判はさらに強まった。
そして、その後も製作員会からが削除理由の説明がなかったことで、劇場パンフレットに関する「不備」についても、「『快楽に溺れ』の文言があったのでは」の“疑惑”が浮上。最終的に発売中止になった経緯や理由については、同作の宣伝部門はENCOUNTの取材に「(公式サイトに)発表したことが全てになります」とし、詳細を明かすことはなかった。