トランスウーマン世界大会、日本代表の母はフィリピン人 二重の差別に苦しんだ過去「国籍や性別に関係なく」
「Miss International Queen 2024」日本代表の土屋凜が31日、都内で開催された「Miss International Queen 2024 世界大会への挑戦!記者会見」に出席し、8月24日にタイのパタヤで行われる世界大会への意気込みを語った。
「私は一歩踏み出したことで、いろいろな扉が開きました」と語る
「Miss International Queen 2024」日本代表の土屋凜が31日、都内で開催された「Miss International Queen 2024 世界大会への挑戦!記者会見」に出席し、8月24日にタイのパタヤで行われる世界大会への意気込みを語った。
「Miss International Queen」は、毎年タイ王国パタヤ市にある「TIFFANY’S SHOW(ティファニー劇場)」が主催する、世界最大規模のトランスウーマンによるビューティーコンテストの世界大会。
土屋は、日本人の父とフィリピン人の母を持ち「人種・ジェンダー差別を無くしたい」と訴えた埼玉県在住のダンサー。審査ステージの中で、これまで人種・性別による二重の差別に苦しんできたことを明かし、世の中から差別を無くしたいと強く訴えていた。
緊張した面持ちで登場した土屋は「フィリピンと日本のハーフでも日本代表になれたことに感謝しています」と語ると、世界大会に向け「もしクイーンに輝いたなら、LGBTQとしての人格、人権が認められるような世界に向けて活動していきたい。国籍や性別に関係なく、一人一人の能力を活かせるようになれば」と熱い思いを語っていた。
日本にもトランスジェンダーとして悩みを抱えている人々がたくさんいる。土屋は「自分の経験上、自分の殻に閉じこもってしまうか、幸せな自分を思い描くか……。私は一歩踏み出したことで、いろいろな扉が開きました」と語ると「まだ現時点で、クイーンになったあとの目標は明確に見えてきませんが、優勝することで、これまで支えてくれた方の恩返しになれば」と8月の世界大会への意気込みを述べていた。
会見には、Miss International Queen JAPAN アンバサダーのはるな愛をはじめ、元なでしこリーグの女子サッカー選手たちで結成されたミュータントウェーブの大嶋悠生、山本朝陽、大川政美、歴代の日本代表たちも参加した。