アジア最大の格闘技団体「ONEチャンピオンシップ」が31日、都内で記者会見し、キックボクサーの武尊（team VASILEUS）が出場する「ONE Friday Fights 81」（9月27日、タイ・ルンピニースタジアム）の対戦相手が、ブラック・パンサー（タイ）に決定したことを発表した。

　復帰戦の相手がついに決まった。会見に出席した武尊は、「前回の1月28日の試合で、チャンピオンのスーパーレックに負けてしまって、まだ日本のファンの皆さんだったり世界のファンの皆さんにONEで勝つ姿を見せられてないので、次戦で必ず初勝利をあげて次につなげたいと思っています。応援よろしくお願いします」。と意気込んだ。

「ONE」デビュー戦となった1月のタイトル戦では、スーパーレック・キアトモー9（28＝タイ）に敗戦。左足、上腕の筋断裂。膝の二箇所骨折などの重症を負い、試合後に救急搬送されていた。

「前回の試合が終わって、自分のボロボロの身体を見てここで終わりなのかなと思った」と語るほど、状態は深刻だったという。

　それでも「復帰するまでは時間がかかったんですけど、怪我もしっかり治って身体づくりもばっちりできている」と現在は怪我の心配はないことを強調した。

　今回はこれまでとは違う調整方法にもチャレンジしているという。

「いつもは試合の3か月前からアメリカに行って追い込みを始めて、ラスト2か月きったぐらいから日本で追い込みをやっているんですけど、今回は4か月前にアメリカに入って、一回帰ってきて、ラスト2か月きってからまたアメリカに行くという新しい調整方法に変えようかなと思っています」

　対戦相手のブラック・パンサーは、トップファイターを次々と排出しているタイの「Team Mehdi Zatout」所属の24歳。昨年「ONE」デビューを果たすと、直近ではロシアのアリ・サルドエフに2R・KO勝ちして3連勝を飾った。近年名をあげている、超攻撃型のファイトが持ち味の実力者だ。イメージについては、

「試合映像も見させてもらったんですけど、前回敗れたスーパーレック選手に戦い方が似てる選手だなと思った。ローキックも強いしハイキックも蹴れるし、パンチでも倒せるし、すごいトータルファイターで強い選手だなと思いました。これからONEのトップにあがっていく選手だと思うんで、しっかり返り討ちにしたいなというのと、前回負けて、そのリベンジに向けての一戦にもなると思うんで、同じようなタイプのファイターとやりたかったし、似てるファイトスタイル持ってる選手なので、こういう選手もしっかり倒して勝てるところを次回の試合で見せたいと思います」

　会見の最後には、「一番最初にONEを見に行ったのが、Friday Fightsでほんとに激しい試合ばっかりでめちゃくちゃ盛り上がる大会だったので、大会の中で一番派手なKOで勝ちたいとおもっています。押忍」と語り、熱戦を誓った。