46歳・パッキャオがRIZIN初参戦 安保瑠輝也とのボクシング戦はドロー、被弾にぐらつく場面も…「安保とっても強かった」

プロボクシングの元世界6階級王者マニー・パッキャオ(45=フィリピン)が元K-1 WORLD GPスーパーライト級王者・安保瑠輝也(28=MFL team CLUB es)と引き分けた。

マニー・パッキャオ(右)が安保瑠輝也と対戦【写真:山口比佐夫】
マニー・パッキャオ(右)が安保瑠輝也と対戦【写真:山口比佐夫】

パッキャオがついにRIZINのリングに登場

格闘技イベント「Yogibo presents 超RIZIN.3」(28日、さいたまスーパーアリーナスタジアムバージョン/ABEMA PPV ONLINE LIVEで全試合生中継)第10試合、RIZINスタンディングバウト特別ルール 69キロ 3分×3R

 プロボクシングの元世界6階級王者マニー・パッキャオ(45=フィリピン)が元K-1 WORLD GPスーパーライト級王者・安保瑠輝也(28=MFL team CLUB es)と引き分けた。

 RIZIN初参戦の“生ける伝説”パッキャオだったが、鮮烈なKOを見せることはできなかった。全盛期の動きとはほど遠かった。14センチ差と体格では一回り大きい安保に対し、サウスポースタイルのパッキャオはガードをしっかりと固め、圧力をかけていく。終盤には安保の左ボディーを被弾する場面もあった。

 本調子ではないのか。やりにくさを感じているのか。安保の打撃をさばきながらも、なかなか自身も有効打を当てられない。クリーンヒットこそもらわないものの、手数も安保より少なかった。

 最終3R。圧力をかけて前に出ようとするが、安保に迎え撃たれ、思うように手数が出ない。残り1分10秒では安保の左フックを被弾。顔をしかめぐらつく場面もあった。それでも残り30秒きってからはさすがのボクシングテクニックを披露。だが3Rでは決着がつかずドローとなった。

 試合後、安保と並んでマイクを握ると「日本の皆さん、温かく盛り上げてくれてありがとうございます。安保選手とっても強かった。素晴らしい戦いをみせてくれた。“唯一の人”になる。本当にありがとうございました」と笑顔で賛辞を送った。

 2021年に現役を引退したパッキャオ。22年には韓国でエキシビションマッチを行った。ボクシングでフライ級~スーパーウェルター級まで6つの階級でベルトを巻いたレジェンド。当初、RIZINフェザー級王者・鈴木千裕とボクシングマッチを行う予定だったが、鈴木が右手拳の骨折で欠場が決定。代役・安保との対戦が決まっていた。

 第4代K-1 WORLD GPスーパーライト級の安保は昨年5月にRIZINデビュー。昨年大みそかにはMMAで初めて試合を行い、久保優太に一本負けを喫した。6月には「BREAKING DOWN12」に参戦。今回は試合の1か月前のオファーで、約12キロも体重を落として試合に臨んでいた。

次のページへ (2/2) 【写真】安保の左フックにぐらつく瞬間
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