安保瑠輝也、約1か月で12kgの減量成功「伝説に衝撃を」 パッキャオ戦は無事開催

格闘技イベント「超RIZIN.3」(28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ/ABEMA PPV ONLINE LIVEで生中継)の前日公開計量が27日行われた。第10試合に出場する安保瑠輝也(28=MFL team CLUB es)68.75キロ、元世界6階級王者マニー・パッキャオ(45=フィリピン)は68.05キロで契約体重69キロを両者クリアした。

前日公開計量を行ったマニー・パッキャオ(左)と安保瑠輝也【写真:山口比佐夫】
前日公開計量を行ったマニー・パッキャオ(左)と安保瑠輝也【写真:山口比佐夫】

レジェンドを前に怯む様子は全く見せず

 格闘技イベント「超RIZIN.3」(28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ/ABEMA PPV ONLINE LIVEで生中継)の前日公開計量が27日行われた。第10試合に出場する安保瑠輝也(28=MFL team CLUB es)68.75キロ、元世界6階級王者マニー・パッキャオ(45=フィリピン)は68.05キロで契約体重69キロを両者クリアした。

「計量失敗は100%無い。失敗する時は格闘家を辞める時」。負傷により、パッキャオの対戦相手が鈴木千裕から自身に変更されることが発表された6月末の記者会見で、安保が語った言葉だ。

 直近の試合は6月2日に行われた「BREAKING DOWN12」でスダリオ剛とキックルールで戦った一戦。体重無差別で行われたこの試合での体重は81キロであった。今回のリミットの69キロに仕上げるためには、短期間で12キロの減量が必要とされた。

 夏場の酷暑も加わり、減量は過酷を極めたことが容易に予想できる。しかし、26日からの3.5キロの水抜きも成功させ、この日の計量は68.75kg。自らに課した格闘家としての約束をしっかりと守り通した。

 安保はかねてからパッキャオに対して敬意とリスペクトを口にしている。しかし、この日の計量のフェイスオフでは、体格の良い多数のボディーガードが袖に控えるボクシング界のレジェンドを前に怯む様子は全く見せなかった。「伝説に衝撃を食らわす」と短い言葉で明日への決意を明らかにした。

「さいたまスーパーアリーナの天井に穴が開くくらいの稲妻を落とす」。独自の表現で豪語してから1か月がたった。元ボクシング世界6階級王者を前に、安保の勝利を予想する声は極めて少ないのが事実だ。しかし、下馬評をひっくり返し4万人近くの観客を歴史の生き証人にさせる、自らが表現した「未来を変えるための戦い」を前日に控えた男の目に一切の迷いは感じられなかった。

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