俳優の筧美和子が、映画『オオムタアツシの青春』で主演を務めることが26日に発表された。筧は本作が映画初主演。7月から撮影がスタートし、2025年秋に公開される予定となる。

　同作は昭和の風情が残り、炭坑節で知られる炭鉱町・福岡県大牟田市を舞台に、洋菓子店を開く夢を諦めかけたパティシエのお菓子づくりとお店づくりの奮闘を描く物語。大牟田市はかつて炭鉱町として賑わい、炭坑労働者が愛した庶民的なグルメの宝庫。リノベーションによる“まちづくり”で注目を集めている。

　筧が演じるのは主人公の五十嵐亜美。映画初主演となる本作では、幾多の苦難にも負けず、自分の店づくりと菓子づくりに奮闘し、人生の新たな一歩を踏み出すパティシエ役に挑む。監督は、『いのちスケッチ』『恋のしずく』『ラーメン侍』など、地域・グルメをモチーフにした作品に定評がある瀬木直貴氏が手掛ける。

　筧は「今回は初めて映画での主演という大役を任せていただき、うれしいのと同時に沢山の課題も乗り越えていければなと思っています」とコメント。「心強いキャスト、スタッフの皆さんと良い映画づくりをしていきたいです」と意気込んだ。

　また、「以前映画撮影で大牟田市にお世話になったことがあり、街の皆さんがあたたかく迎え入れてくれ、すごく好きになった街だったので、またこうして映画撮影で関わることができてすごくうれしく思います」と縁を明かした。「映画の内容としても大牟田を通してさまざまな境遇の人たちが繋がっていくお話になっているので、大牟田で過ごし、さまざまなものを吸収しながら撮影ができると思うと、とてもうれしいです。完成を楽しみにしていてください」と呼びかけた。