テレビ朝日で1時間半CM流れない「重大な放送事故」 BS朝日では放送中断…総務大臣に報告義務
テレビ朝日で23日夜、約1時間30分にわたり、CMを放送できない放送事故が発生した。『報道ステーション』(月~金曜午後9時54分)の放送途中からCMが放送できなくなり、BS朝日でも放送中に不具合が発生。放送が一時中断し、番組内容が変更される事態になった。
23日午後10時30分~深夜0時に発生…原因は「調査中」
テレビ朝日で23日夜、約1時間30分にわたり、CMを放送できない放送事故が発生した。『報道ステーション』(月~金曜午後9時54分)の放送途中からCMが放送できなくなり、BS朝日でも放送中に不具合が発生。放送が一時中断し、番組内容が変更される事態になった。
CMが放送できない事態は『報道ステーション』の途中から発生した。『ロンドンハーツ』(火曜午後11時15分)の放送中には、CMの時間になると都内の夜景の定点画像となり、テロップで「機器の不具合によりコマーシャルが送出できない状況となっております 引き続き番組は予定通り放送いたします」と表示。画面の右上には「引き続き『ロンドンハーツ』」と記された。
これを受け、広報部は「機器の不具合により、コマーシャルが午後10時半から送出できない状況になっておりましたが、午前0時に復旧いたしました。また、BS朝日でも不具合が起きましたが、既に復旧しております。ご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします」などとコメント。原因については「調査中です」とした。
BS朝日は公式サイトで「7月23日(火)機器の不具合により一時放送が送出できない状況になりました。予定していた番組につきましては、後日改めてご案内させていただきます。ご心配おかけしましたことをお詫びいたします」とコメントを発表している。
民放で長時間CMが放送できない事態は「大規模な放送事故」にあたる。系列局にも影響が出ており、複数のテレビ朝日関係者が「これほどの事故は記憶にない」「大きな損失になることは間違いない」などと話しているが、一夜明けた24日午前9時の段階では詳細は明らかにされていない。なお、放送法では「放送法認定基幹放送事業者、特定地上基幹放送事業者、基幹放送局提供事業者、登録一般放送事業者は、設備に起因する放送の停止その他の重大な事故であって総務省令で定めるものが生じたときは、その旨をその理由または原因とともに、遅滞なく、総務大臣に報告しなければならない」と定められている。