笠井信輔、台本なし舞台に初出演も大苦戦「こんなに叩かれるのは新人の研修以来」

元フジテレビでフリーアナウンサーの笠井信輔氏が23日、都内で行われた舞台『リア王2024』の制作発表・記者会見に出席した。本作にまつわる浅からぬ思いなどを語った。

イベントに登場した笠井信輔【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに登場した笠井信輔【写真:ENCOUNT編集部】

舞台『リア王2024』で医師・騎士を演じる

 元フジテレビでフリーアナウンサーの笠井信輔が23日、都内で行われた舞台『リア王2024』の制作発表・記者会見に出席した。本作にまつわる浅からぬ思いなどを語った。

 本作は、ウィリアム・シェイクスピア四大悲劇の1つ「リア王」を、横内正が上演台本・演出する舞台。8月29日~9月2日、東京・日本橋の三越劇場で公演(全6公演)。2016年の「『リア王』~横内正75歳からの挑戦~」初演から2019年まで毎年、三越劇場にて上演されていたが、コロナ禍により同劇場が休館。同劇場で横内が公演を行うのは5年ぶり。横内が『リア王』の公演を行うのは3年ぶりとなる。

 同作で医師・騎士を演じる笠井は「いつもは司会台のほうで司会をしておりますので、今日ちょっと勝手が違って緊張している」と胸中を吐露。そして、本会見の司会を務めた元テレビ東京アナウンサーの茅原(ちはら)ますみ氏を見て「なぜか、うちの妻が司会をしておりまして。余計緊張しております」と説明した。

 次いで「私、夜中によく見る夢というので、一番よく見る夢が、これからステージに立つのに、セリフを覚えていない、という夢を一番見ます」と告白。アナウンサーの後輩達からは「それって役者が見る夢じゃありませんか!?」と指摘されることもあるというが、笠井は「と言いますのは、大変な演劇ファンでありまして。コロナ前は年間100本くらい、そしてコロナ後は今60本くらい毎日演劇を見ています。ですので、ついにオファーをいただけたという思いで、非常に気合いが入っております」と意気込み十分。

「とても楽しみで稽古に入ったんですが……大変へこんでおります」と告白。「横内さん、厳しいんすよ! 朗読劇はやったことあります。台本を持つお芝居はやったことがあるんですが、台本を持たないお芝居は初舞台。そういった中で、『これだけお芝居見てるから少しはできるかな』と思ったんですが、こんなに叩かれるのは新人の研修以来。37年ぶりに、新たな思いで稽古に挑んでおります」と述べ、茅原氏は「がんばってください」とエールを送った。

 横内は「今回皆さんにお願いしているのは、一言一句をきちんと喋ること。そういう面でも笠井さんはプロ中のプロでいらっしゃる」と持ち上げるも、語尾を消えるように喋るアナウンサー特有の喋りを指摘されたと触れて「(横内から)『それはアナウンサーの喋りですね』と何度言われたことか」と苦労を吐露。それでも「自分は言葉の新しい文化に接しているな、ということで、この経験が大変貴重なものとしてありがたく思っています」

 会見には一色采子、大沢逸美、浜崎香帆、杉江大志、櫻井圭登、宮原奨伍、青木玄徳、松田幸樹、小山晶士、小宮孝泰、大鶴義丹、松村雄基、三浦浩一も出席。

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