俳優の剛力彩芽が19日、都内で行われた映画『私が俺の人生!?』初日舞台あいさつに尾上寛之、君島光輝、星野奈緒、入江甚儀、中前勇児監督とともに参加した。

　本作は、コロナ禍真っ只中が舞台。コロナを理由に会社をリストラされた原かおり（剛力）と、タクシードライバーの中山大輔（尾上）がひょんなことから入れ替わり、かおりが大輔に、大輔がかおりとなってしまう……というストーリー。

　中身が入れ替わるという設定だったが、撮影前に剛力と尾上は時間が合わず、クランクインで初対面となった。尾上は「初日に初めて会ってお芝居を始めた。入れ替わっているところからスタートだったので、剛力さんに『クセってある？』『そういう仕草する？』と聞いた」といい、さらに剛力が1人で入れ替わる前の撮影を見学。「こういう動きするんだと勉強させてもらった」と語った。

　剛力も、手をポケットに入れる角度なども尾上から指南。タバコを吸うシーンもあるため、喫煙の仕草も研究し「タバコ吸ったことなく初めてだった。（喫煙は）一番クセが出ると思ったので教えてもらった」と告白。剛力の喫煙シーンが初めてと思えず、慣れた様子だったため尾上が「ずっと吸っていたみたいな。裏で吸ってた？」と聞くと、「裏でも吸っていない（笑）」と苦笑しながら否定。「今回のために練習しました。一番慣れてないといけないと思ったので」と振り返った。

　メガホンをとった中前勇児監督は、脚本も手掛けた。台本は「沖縄国際映画祭でも言いましたが、剛力さんありきで書いた」とし、「可愛いし、愛嬌もいい。そんな子がタバコ吸ったり、足組んだりしたらどうなるだろうって思った。それが入口です。剛力さんに出演を断られたら止めようと思っていました」と話した。

　舞台あいさつにはそのほか、君島光輝、星野奈緒、入江甚儀も参加した。