歌手生活60周年の美川憲一、松本孝弘&TAKURO制作の新曲に感動「演奏で涙が出たのは初めて」
歌手の美川憲一が18日、都内のLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で歌手生活60周年の記念コンサートを開催。イベント前の囲み取材では、現在の心境、新曲『これで良しとする』の魅力を語った。
9月25日に新曲『これで良しとする』をリリース
歌手の美川憲一が18日、都内のLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で歌手生活60周年の記念コンサートを開催。イベント前の囲み取材では、現在の心境、新曲『これで良しとする』の魅力を語った。
6月1日にデビュー60周年を迎えた美川は、第一線で活躍し続けられた秘けつを「あまりライバルという人たちを意識しなかった。自分は自分のスタンスでした。割と粘り強いほうなので、逆境に強いんです。くよくよしないで、あまり過去のことは振り返らず生きる」と説明。「前を向いていたら60年になっていたから、60年が早かったわ」と感慨深そうに語った。
もともとは役者として芸能界に飛び込んだが、ジャズ喫茶に出入りしていた際に歌手としてスカウトされ音楽の道へ。60年の歌手活動を振り返り、「役者では無理だったと思います。一攫千金を狙ったのよ。一か八かで。母2人を面倒見ないといけなくて、背負っているものがあったから」とコメント。ここまで長く続けられたことは自身も想像していなかったそうで、「40歳になったらおっさんになっていると思っていたけど、じじいにならなかった」と笑った。
60周年記念作品となる新曲『これで良しとする』(9月25日にリリース)は、作曲をB’zの松本孝弘、作詞をGLAYのTAKUROが担当する話題作。「素晴らしい楽曲になっていて、私らしい楽曲です。『散々つらい目にあってきたけど』という歌詞があって、なんとなく自分に置き換えられて沁みますね」とポイントを明かした。
2人の印象を聞かれると、「時代を築いている人で、今でも(テレビやラジオで)流れてきたりする。ギターなんて最高じゃないですか。2人とも素晴らしい」と絶賛。「演奏している時に涙が出てくるのは初めてでした。ギター(の演奏)で胸が詰まってくるくらい感動がありました」と特別な思いを明かし、60周年記念シングルをアピールした。
美川は、1964年に大映ニューフェイスに合格し、翌年の6月に『だけど だけど だけど』で歌手デビュー。1年ぶりとなるLINE CUBE SHIBUYAでのコンサートは、演歌からシャンソンまで華麗な歌声で魅了し、辛口トークと数々のヒット曲で構成される特別なステージとなった。