第171回芥川賞、朝比奈秋氏『サンショウウオの四十九日』が受賞 医師として勤務しながら小説を執筆
医師として勤務しながら小説を執筆する作家・朝比奈秋氏(あさひな・あき)の最新作『サンショウウオの四十九日』が第171回芥川賞を受賞したことが17日、発表された。
最新作『サンショウウオの四十九日』が受賞
医師として勤務しながら小説を執筆する作家・朝比奈秋氏(あさひな・あき)の最新作『サンショウウオの四十九日』が第171回芥川賞を受賞したことが17日、発表された。
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本作は「結合双生児」という特殊な形態で出生した姉妹を主人公に、生の多様さと人生の普遍を、医師である著者ならではの驚異の想像力で描いた衝撃的な物語。
まわりからは一人に見える。でも私のすぐ隣にいるのは別のわたし。不思議なことはなにもない。けれど姉妹は考える、隣のあなたは誰なのか? そして今これを考えているのは誰なのか――。
朝比奈氏は1981年京都府生まれ。医師として勤務しながら小説を執筆し、2021年、「塩の道」で第7回林芙美子文学賞を受賞しデビュー。23年、『植物少女』で第36回三島由紀夫賞を受賞。同年、『あなたの燃える左手で』で第51回泉鏡花文学賞と第45回野間文芸新人賞を受賞。『サンショウウオの四十九日』が第171回芥川龍之介賞候補となる。他の作品に「私の盲端」「受け手のいない祈り」など。
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【写真】朝比奈秋氏の姿