TRENDZウニル、覚えた日本語は「袋お願いします」 今後の目標は「日本で有名になれば」
2022年1月に韓国でメジャーデビューした7人組ボーイズグループ・TRENDZ(トレンドジー)が7月31日にavexより日本デビューした。このほどメンバー全員がENCOUNTの取材に応じ、日本デビューを聞いた際の心境や今後の目標などを語った。
7月31日にavexより日本デビュー
2022年1月に韓国でメジャーデビューした7人組ボーイズグループ・TRENDZ(トレンドジー)が7月31日にavexより日本デビューした。このほどメンバー全員がENCOUNTの取材に応じ、日本デビューを聞いた際の心境や今後の目標などを語った。(取材・文=幸田彩華)
メンバーはリーダーでラッパーのハングク、サブヴォーカルのユヌ、メインヴォーカルのウニル、メインラッパーのラエル、リードヴォーカルのハビ、メインダンサーのリオン、メインダンサー&ラッパーのイェチャンの7人だ。
デビュー当初から圧倒的なパフォーマンスが話題となり、デビューからわずか5か月で韓国最大のKPOPコンサート「DREAMCONCERT」に出演。さらに同年に名古屋・日本ガイシホールで行われた「Asia Artist Awards In Japan(通称AAA)」ではアーティスト部門フォーカス賞を受賞し、“新パフォーマンス強者”らしきパフォーマンスで日本のファンを魅了した。
24年にはデビューからわずか2年で、初のワールドツアーヨーロッパ公演となる「TRENDZ WORLD TOUR ‘NEWDAYZ’ in EUROPE」を開催。モロッコ公演を皮切りにルーマニア、ブルガリア、フランス、イタリアまでヨーロッパ5か国の各都市を訪問。各地のVIPチケットが即完売し、モロッコでは現地の公共放送のニュースで取り上げられる等、初のヨーロッパツアーの大盛況ぶりが国内外で話題を呼び「グローバルスーパールーキー」としての底力を見せつけた。
カムバックのたびに飛躍を遂げてきたTRENDZがついに今年8月10日にKT Zepp Yokohamaにて「TRENDZ JAPAN DEBUT SHOWCASE -REBIRTH-」を開催し、本格的な日本活動を始動する。
7月31日に1st デビューミニアルバム『REBIRTH』を発売。タイトル曲『REBIRTH』はまわりに振り回されず、王道のスタイルではなくても自分たちのスタイルを開いていくという意志が感じられる曲。そして、同世代を生きていくZ世代に向けた曲で、夢や未来が理想と違ってもまわりの言葉ではなく、自分たちが正しいと信じる信念を押し進めていく強いメッセージを込めている。
インタビューは通訳を通じ行われたが、終始、メンバー同士が仲むつまじい雰囲気を醸し出していた。
日本デビューに「とても光栄だなと思います」
――日本デビューを聞いたときの心境は。
ハングク「まず、日本でデビューするという風に聞いて、ついに僕たちも日本でデビューするんだと思いました。日本で活動することになったら、楽しい経験、そして楽しいことがいっぱいありそうだなと思って、とても楽しみにしています。いま一生懸命準備をしているところです」
ハビ「僕は昔から日本が大好き。先輩の方が日本で活動するのを見ながら、憧れていました。今回、僕たちが日本でデビューすることになって、すごくびっくりしました。そして、ワクワクしています。今は一生懸命準備しています」
ウニル「僕たちはこれまで日本であまりたくさん公演をした経験がありませんでしたが、日本にもっと来たい、公演をしたいと思っていました。そんな中で日本デビューが決まったので、とてもうれしいなと思いました。とてもいい機会だと思うので一生懸命準備をして、日本の多くの方たちに僕たちをもっと知ってもらい、僕たち自身も成長できる機会にしたいと思います」
ラエル「今回、日本デビューが決まって、レコーディングのとき、ステージの準備、ミュージックビデオの準備をしながら少なからずプレッシャーは感じていました。実際にレコーディングしたものが満足いくものになったので、本当に今はデビュー日を待っています」
イェチャン「日本でデビューすると初めて聞いたときは、ワクワクする気持ちと同時に先程ラエルが言ったみたいに、ちょっと緊張する気持ちもありました。というのも、やはり日本での初のデビューということで、僕たちにきちんとできるだろうかという気持ちがあったからです。同時に、とてもいい機会だと思ったので、多くの人々の力になれるような、いい影響力を与えられるようなグループになっていきたいと思って、今準備に取り組んでいます」
ユヌ「僕たちが日本デビューすることが決まって、とても光栄だなと思います。僕たちはベストを尽くして準備をしましたので、日本のすべての人に知ってもらえるくらいに活動していきたいと思っています」
リオン「日本でデビューすると聞いたときは、韓国でデビューした当初のことを思い出しました。最初にデビューに向けて準備をしていた過程とか心持ちが再び浮かんできて、初心を取り戻したいなと思っています。一生懸命デビューに向けていろんなものを作ってきましたので、たくさんの人に愛してもらえるといいなと思います」
――個性豊かなメンバーがそろっているがリーダーの決め方はどうだったのか。
ハングク「投票で決まりました。メンバーの意見と、あとは事務所側の意見。僕がリーダーに適しているだろうということで選ばれました」
――メンバーをまとめる上で意識してることは。
ハングク「リーダーとしてメンバーをリードする上で1番大切に思ってることは、お互いにちゃんと意思の疎通を図ること、コミュニケーション取ることだと思っています。リーダーだからということで高圧的に引っ張っていくのではなくて、メンバー7人で一緒にトレンドジーっていうチームワークでグループを引っ張っていくべきだと思うので、年齢は関係なく、メンバー同士でちゃんとコミュニケーションをとることが大切だと思ってます」
――ボーイズグループが続々と誕生している近年。その中で生き残っていくには、何が必要だと思うのか。
ラエル「やっぱりこういう時代を生き抜いていくためには、チームワークが1番大切じゃないかなと思います。チームワークに関しては、他のチームは僕たちに勝てないんじゃないかなと思います。というのも、僕たちは練習生時代から一緒に過ごしてきていますし、本当にみんなが仲がいい。家族のような近さで過ごしています。ですから、本当にかっこいいステージをお見せすることができるので、僕たちのステージを見たらみなさん好きにならずにはいれないと思います」
――メンバーの「ここがすごい!」「勝てないな」と思うところは。
ユヌ「チームの末っ子イェチャンです。彼はステージの上で本当に自分の持っている才能を発揮できていると思う。僕の目から見ると、彼はステージに立っても緊張していないように思います。そういった部分は自分より年下だけれども学びたい点だなと思います」
ハングク「リオンがすごいなと思っています。というのも、ドリームコンサート以来、リオンが自ら振り付けを考えてくれている。7人の振り付けをどうするか、フォーメーションをどうするかっていうのを1人で考えるってことは決してたやすくないんですけれども、いろんなスケジュールがあって忙しい中、ちゃんとやり遂げてくれているので、かっこいい。すごいなと思います」
――ダンスの振り付けやフォーメーションを決めるにあたって意識していることは。
リオン「まずは、1つの曲の中でポイントとなる振り付け、あとはメンバーそれぞれのステージ上でのイメージというものを考えながら作ります。本当に何も思い浮かばない日もあれば、早いときは2時間ぐらいでできちゃうこともあります」
――メンバーの中で1番ダンスを覚えるのが早いのは。
リオン「末っ子のイェチャンですね。新しい振り付けを覚えるのも早いですし、以前習った振り付けもちゃんと覚えている。だから、ダンス、振り付けに関しての記憶力はすごくいいです」
――(メンバーはところどころ日本語を混ぜながら会話)日本語を覚える際に困惑する部分はあるのか。
ユヌ「今回、日本デビューを前にして、僕の人生において初めて日本語のレッスン受けています。日本語って簡単そうで、実は難しい。特に動詞のところが難しいなと思いました。というのも、動詞の種類もたくさんあるし、それが過去形とかに変化した場合に、その変化がまた種類も多くて難しいです。でも、頑張っています」
覚えた日本語は「袋お願いします」
――好きな日本語や覚えた日本語は。
ウニル「『袋お願いします』。コンビニ行ったときとか、ドン・キホーテ、スーパー行ったときとかに必要になります。日本に来るようになって、友達とか家族にお土産を買っていかなくちゃいけない。あとは友達に頼まれたり、母が『これ買ってきてね』っていうものも増えてくるので、そういうときにはやっぱり袋が必要だなと思って。 韓国にいるときからどうやって言うのかなって調べて覚えてきました」
リオン「これは好きな日本語というよりも、習慣になってしまった日本語ではあるんですが、『はい』という言葉です。韓国に帰ったときも『はい』が出てきたりします 。先日、ヨーロッパツアーで外国の人と会う機会があったのですが、受け答えするときにも自然と『はい』っていう言葉が出てきちゃう。英語圏の人だから、『はい』って『こんにちは』って言ってるんじゃないかなって思ったかもしれません。それくらい、『はい』って言葉が口になじんでいる感じです」
ハビ「僕の好きな日本語は『一生懸命頑張ります』です。今はまだまだ日本語が上手じゃない。でも日本語の勉強を一生懸命頑張ります」
ハビはメンバーの中でも特に日本語が上手だった。勉強した期間が3か月くらいというから驚きだ。
ハビ「幼い頃から(日本の)アニメを見ていたので……。それで言っていることが理解できます」
――日本でやってみたいことは。
イェチャン「お天気のいい日に海辺で自転車に乗りたい。残念ながら今のところまだできていないんですが、時間があればやってみたいです」
ハングク「日本にはいろんなお祭りがあると聞いています。実際に行って、おいしいものを食べたり、あとはメンバーとみんなで一緒に花火を見てみたいです」
ラエル「僕は原宿に行きたい。昔からファッションが好きでショッピングが好きです」
ウニル「札幌に行ってみたいです。雪がたくさん積もっている風景とか、あとは温泉に入って自然を楽しみたい」
ハビ「たくさんしたいことがあるので、全国ツアーをしながらおいしい店に行ったりしたい。そして、僕は日本の映画とかドラマも大好きなので、サントラを歌いたい」
ユヌ「昔からしてみたいなと思っていたことの1つが、大阪の道頓堀に行って、グリコの看板前で写真を撮ること。あとは札幌の雪まつりに行ってみたいです」
リオン「実は、以前は抹茶はあまり好きじゃなかったんですが、最近になって抹茶が好きになって、今は1日1回は抹茶アイスを食べてます」
日本で出演してみたい番組を聞くとお笑い芸人たちが大喜利を行うフジテレビ系バラエティー番組『IPPONグランプリ』だった。
ハングク「すごく面白い。バラエティーセンスが必要だと思うので、そういうものに出て、僕たちのセンスをみなさんに見てほしい。そして、僕たちTRENDZ(トレンドジー)の メンバーみんなリアクションが普段からすごくいい。だから、例えばドッキリカメラみたいなのに出たら面白い反応ができると思います」
――グループとしての今後の目標は。
ハングク「日本デビューすることになりましたので、これをきっかけに僕たちTRENDZ(トレンドジー)が日本で有名になればいいなと思ってます。そして、日本の多くの方たちが僕たちを見て『TRENDZ(トレンドジー)だ!』っていう風に分かるようになるくらいになりたい。そして僕たちの歌をたくさん聴いてほしいなと思います。ゆくゆくは東京ドームをいっぱいにしてコンサートがしたいです」