なにわ男子の大西流星が主演を務める映画『恋を知らない僕たちは』（8月23日全国公開）の“恋僕胸キュン祭り”完成披露試写会が15日、都内の丸の内ピカデリーで行われた。同作の初イベントに、大西、窪塚愛流、齊藤なぎさ、莉子、猪狩蒼弥（HiHi Jets）、志田彩良、メガホンをとった酒井麻衣監督が浴衣姿で登壇し、本作に込めた思いを語った。

　本作は、『虹色デイズ』『アオハル荘へようこそ』などで知られる漫画家・水野美波氏による人気少女コミック『恋を知らない僕たちは』（集英社マーガレットコミックス刊）の映画化。原作は累計発行部数120万部を超えている。

　思い悩み、時にはぶつかりながらも、それぞれの“本気の恋”に向き合う6人の高校生たちがリアルに描かれ、大西は主人公の英二役、窪塚は親友の直彦役で出演。また英二が思いを寄せる幼なじみ・泉を莉子、直彦に恋する小春を齊藤、英二を意識する瑞穂を志田、瑞穂を思う太一を猪狩が演じる。

　本作が映画初主演作品となった大西は、大歓声に迎えられ「まさかこんなにも早くみなさんのもとに届くと思うと、めちゃくちゃドキドキします」とコメント。本作の初お披露目を前に「この映画は胸キュンが詰まっていますので、この夏を彩ってくれること間違いなしだと思っています」とアピールした。

　主人公・英二については「恋より友情よりを優先してしまうピュアな男の子。泉への恋心、直彦の友達としての関係を崩したくない。ドギマギしながらも、いろんな人に出会って恋を知って、成長していくのが丁寧に描かれている。自分から見たら少年過ぎてまぶしい子だと思いました」と説明。同じ事務所の猪狩が「ぴったりでした。なにわの大西さんとはいい意味で違くてすごいなと思いました」と称賛すると、大西は照れ笑いを浮かべた。

　改めて、主演を務めたことについて「まさか自分がラブストーリー、少女漫画の実写化をさせていただくとは思ってもみなかった。エンドロールの一番初めに名前が出るということで、実感がなかった」とコメント。撮影を振り返り、「主演ではありますが、主要人物の5人が僕を支えてくださいました。同世代だからこそ分かる気持ちだったり、カメラが回っている時も回っていない時も、同じクラスメートのようにひと夏の青春を過ごしたという気持ちです」と感謝の思いを伝えた。

　撮影期間中に言えなかったことを告白するトークコーナーでは、お化け屋敷のシーンを回想して、「僕、実はびびりな一面がある」と説明。「扉を開けた瞬間、驚かせる仕掛けがあった。（自分は）英二くんだと思いながら、扉を開けたらガイコツがドーンと来て、大西流星として『ひぃぃぃ！』と声を出してしまって、仕掛けを担当した美術スタッフさんにドン引きされました。一瞬現場が凍り付くくらい変な声が出た」と撮影エピソードを明かして来場者を喜ばせていた。