【マリーゴールド】イヨ・スカイ、6年ぶりの凱旋試合で林下詩美に勝利「今日は日本仕様の戦い方」

5月に旗揚げされたばかりの新興女子プロレス団体・マリーゴールドが早くも両国国技館に進出。7.13『MARIGOLD Summer Destiny 2024』では第0試合を含む全9試合がラインナップされた。WWEスーパースター、イヨ・スカイが6年ぶりに日本に凱旋。その対戦相手は、イヨとの対戦を熱望していた林下詩美。スターダムではすれ違いに終わった二人の運命の歯車が、「QUEEN OF QUEEN」の名を賭けて回りだす。

林下詩美を振り切ったイヨ・スカイ【写真:橋場了吾】
林下詩美を振り切ったイヨ・スカイ【写真:橋場了吾】

イヨ・スカイ、日本のリングでクレイジーなファイトスタイルを全開

 5月に旗揚げされたばかりの新興女子プロレス団体・マリーゴールドが早くも両国国技館に進出。7.13『MARIGOLD Summer Destiny 2024』では第0試合を含む全9試合がラインナップされた。WWEスーパースター、イヨ・スカイが6年ぶりに日本に凱旋(がいせん)。その対戦相手は、イヨとの対戦を熱望していた林下詩美。スターダムではすれ違いに終わった二人の運命の歯車が、「QUEEN OF QUEEN」の名を賭けて回りだす。

 まずは林下が入場、そしてついにイヨ・スカイが6年ぶりに日本のリングに。序盤はみっちりとした攻防を見せるも、イヨが立体的な動きで林下を翻弄(ほんろう)。しかし林下も負けじとパワーで対抗。互角の攻防が続く中、詩美を場外に落としたイヨはトペ・スイシーダを発射!

 その後もペースを握り続けるイヨは、一方的に林下を痛めつける。林下が反撃に出ようとするも、カウンターでことごとく返していくイヨ。何とか林下がカウンターの変形スパインバスターで一矢報いると、アルゼンチンバックブリーカードロップから低空ラリアットへ。林下がペースを握るかと思いきや、イヨは丸め込みからクロスフェースロックで反撃。そしてイヨはスワンダイブ式ドロップキックからミサイルキックを発射! さらにトップロープから場外へムーンサルトアタック! WWEでも「クレイジー」と呼ばれるファイトスタイル全開で、林下を攻め立てる。さらにリング内でムーンサルトプレスを狙うも、林下が回避。しかし上手をいくイヨは、雪崩式リバースフランケンシュタイナー!!!

 フラフラの林下だが、コウモリつり落としで反撃。ラリアットでイヨを場外にたたき落とし、エプロン越しに引きずり戻すとスイング式変形スリーパーからの逆落とし、そしてスリーパーでイヨの体力を削っていく。そして溜めに溜めたジャーマンスープレックス・ホールド! イヨはカウント2でキックアウト、追撃のハイジャック・ボムを狙うもイヨはカウンターのフランケンシュタイナー! そしてアッパーの連打からリバースタイガードライバー。ダブルニーアタックからムーンサルトプレスを狙うも、林下がなんと雪崩式ジャーマンスープレックス・ホールド! イヨはカウント2でキックアウト、しかし林下が秘技ジョッキングベイズラーからハイジャック・ボムを発射! これもイヨはキックアウトする。そしてカウンターのヒザ! ぐさりとツームストーン・パイルドライバーで突き刺してから、見事なムーンサルトプレスで林下から3カウントを奪った。(23分1秒)

フィニッシュとなったムーンサルトプレス【写真提供:マリーゴールド】
フィニッシュとなったムーンサルトプレス【写真提供:マリーゴールド】

試合後も饒舌なイヨ、林下を絶賛

 試合後、マイクを握ったイヨは「私はリングの上は世界中どこでもつながっているという言葉を残して日本を旅立ちました。間違いなく、この試合は奇跡のマッチアップでした。実現してくれたマリーゴールド、WWE、林下詩美選手、ありがとうございます。詩美、誰を信じるかは自分で決めろ、その答えは己自身、自分自身の夢、突き進む道、そして自分のことを信じてくれる皆さんを信じて突き進んでください。そしてその先に、大輪の花を咲かせてください。これからもみんなで高め合っていきましょう」と林下と観衆に語り掛けた。

 バックステージでイヨは「今日はWWEスーパースターのイヨ・スカイではなく、日本仕様の戦い方でした。(林下は)この業界を背負っていくという覚悟を感じました。性質は私と違いますけど、そういう思いは同じかなと。彼女を倒すためには、フィニッシュ前のツームストーンは出さざるを得なかったです。WWEでは出さない技を、引き出してくれたのは彼女の力かな」と林下の健闘を称えた。

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