【マリーゴールド】青野未来が嬉し涙、“女大怪獣”ボジラ撃破で初代UN王者に「ベルトの壁は想像以上に高かった」

5月に旗揚げされたばかりの新興女子プロレス団体・マリーゴールドが早くも両国国技館に進出。7.13『MARIGOLD Summer Destiny 2024』では第0試合を含む全9試合がラインナップされた。延長戦を含め全6試合・60分をすべて時間切れとなったMIRAIと青野未来がまず戦い、その勝者が181cm・91kgの“女大怪獣”ボジラとの「初代ユナイテッド・ナショナル(UN)王座決定戦」に臨む。

見事初代UN王者に輝いた青野未来【写真:橋場了吾】
見事初代UN王者に輝いた青野未来【写真:橋場了吾】

青野未来、通算80分超えの死闘でMIRAIに勝利

 5月に旗揚げされたばかりの新興女子プロレス団体・マリーゴールドが早くも両国国技館に進出。7.13『MARIGOLD Summer Destiny 2024』では第0試合を含む全9試合がラインナップされた。延長戦を含め全6試合・60分をすべて時間切れとなったMIRAIと青野未来がまず戦い、その勝者が181cm・91kgの“女大怪獣”ボジラとの「初代ユナイテッド・ナショナル(UN)王座決定戦」に臨む。

 青野未来、MIRAIの順でともに堂々の入場。MIRAIコールと青野コールが交錯する中、相手の出方を探る二人。まずはMIRAIが抜群のバランスで青野の動きを制していく。その後もロックアップからの力比べが続くも、青野が串刺しドロップキックでペースを握る。青野はMIRAIのパワーを封じるために左腕を集中攻撃し、あらぬ方向に折り曲げていく。

 MIRAIは痛む腕を気にしながらも、ドロップキックで反撃。左腕で串刺しラリアットを放つも、痛そうな表情を見せる。その後は青野の足に攻撃の的を絞り、青野の動きを止めにかかる。膝固めと逆エビ固めを組み合わせたような関節技で青野にギブアップを迫るが、ここは青野がロープブレークに救われる。しかしMIRAIは青野の足を鉄柱にぶつけるなど、徹底的な足攻めを見せる。青野は場外で回復を図るも、リング上で再びMIRAIが足攻めの嵐。青野はカウンターの旋回式ボディスラムでペースを変えると、WARスペシャルでMIRAIにギブアップを迫る。

 そしてロープにくくり付け、強烈なラリアットからダブルアームスープレックス! そしてスタイルズクラッシュを狙うも、MIRAIが回避しアキレス腱固め。その後はエルボー合戦へ。制したMIRAIは、SSコロンビアwithミケーレへ。続くミラマーレショックは青野が回避し投げっぱなしジャーマンへ。バックドロップを撃ち合い、MIRAIが変形のドライバーを決めたところでダブルノックダウン。両者ダウンカウント9で立ち上がり、ラリアットを撃ち合う。

 機転を利かせた青野がレインメーカーを発射! しかし、MIRAIはカウンターのラリアットからフライングラリアットにつなぐも、カウント2。渾身の左腕のラリアットも、青野はカウント2でクリア! ならばと、トップロープからの攻撃を狙うも青野がカウンター、そしてダブルアームスープレックスからバズソーキック、追撃のスタイルズクラッシュでカウント3! 24分14秒、通算タイム84分14秒で青野が決勝戦へコマを進めた。

ついにMIRAIを下した青野未来【写真提供:マリーゴールド】
ついにMIRAIを下した青野未来【写真提供:マリーゴールド】

ボジラ、マリーゴールドで初黒星、青野が初代UN王者に

 青野には与えられたインターバルは、ボジラの入場とベルトとともに記念撮影、そしてコールの時間。断然有利のボジラは余裕の表情でコールを受ける。激闘を終えたばかりの青野も、負けじと堂々とコールを受ける。ゴングが鳴ると、ボジラペースの一方的な展開に。ミサイルキック、ハイアングルボディスラム、コーナープレス、規格外のショルダータックル……ボジラの猛攻は止まらない。

 青野は場外にエスケープし、体力の回復を図る。しかしボジラはサードロープに足をかけて、エプロン越しのブレーンバスター! ここから青野がなんとか反撃し、背中へのキックでダメージを与えるも、ボジラのエルボーで吹っ飛ばされてしまう。そして強烈な旋回式パワーボムを発射、そしてムーンサルトプレスを敢行するも青野は回避。ボジラは反撃するも、青野は足攻めに活路を見出し、低空ドロップキック、変形の膝固めでボジラを追い込んでいく。そしてなんとスタイルズクラッシュを狙うも、ボジラは切り返す。その勢いを生かした青野は回転エビ固め! 大逆転で青野が初代UN王者に輝いた。(10分13秒)

 リング上でベルトを見つめる青野。大“未来コール”が降り注ぐ中、マイクで「私が初代ユナイテッド・ナショナルチャンピオンの青野未来だ!」と叫ぶ。「今日は私にとって、プロレス人生の中で最高の一日です。マリーゴールドに出会えてよかった、MIRAI・ボジラに出会えたことにも感謝します。本当にありがとうございます」と締めくくった。

 バックステージで青野は「ベルトの壁は想像以上に高かった……でも自分を変えたくて、そして応援してくれる方々にこの姿を見せたくて、勝ち抜いてきました。本当にMIRAIのおかげで私は強くなれました。MIRAIの思いを背負って、ボジラに勝ったことを誇りにして、チャンピオンとして戦っていきます」と涙ながらに語った。

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