【マリーゴールド】Sareee、ジュリアの負傷箇所を攻め続け激勝「勝つためには攻めるしかなかった」

5月に旗揚げされたばかりの新興女子プロレス団体・マリーゴールドが早くも両国国技館に進出。7.13『MARIGOLD Summer Destiny 2024』では第0試合を含む全9試合がラインナップされた。5.24の旗揚げ戦で腕を負傷したジュリアにとっては53日ぶりの復帰戦。その旗揚げ戦で苦杯を喫したSareeeとのリベンジ戦に臨む。この試合の勝者は初代マリーゴールド・ワールド王者に認定されるとあって、両者にとって負けられない戦いとなった。

試合後は笑顔でベルトとともに写真に収まったSareee【写真:橋場了吾】
試合後は笑顔でベルトとともに写真に収まったSareee【写真:橋場了吾】

初代マリーゴールド・ワールド王者に輝く

 5月に旗揚げされたばかりの新興女子プロレス団体・マリーゴールドが早くも両国国技館に進出。7.13『MARIGOLD Summer Destiny 2024』では第0試合を含む全9試合がラインナップされた。5.24の旗揚げ戦で腕を負傷したジュリアにとっては53日ぶりの復帰戦。その旗揚げ戦で苦杯を喫したSareeeとのリベンジ戦に臨む。この試合の勝者は初代マリーゴールド・ワールド王者に認定されるとあって、両者にとって負けられない戦いとなった。

 試合開始後はお互いの出方を探る攻防が続くも、両者は派手な場外戦を展開。意地の張り合いが続くも、ジュリアが場外でブレーンバスターを敢行しペースを握る。リング内に戻ってからは、インディアンデスロックでSareeeの動きを止めにかかる。Sareeeはカサドーラからのフットスタンプで反撃し鎌固めへ。ジュリアはなんとかロープブレイクで逃れ、トップロープからの攻撃を狙うSareeeに対し、雪崩式ダブルアームスープレックスを敢行。そして続けてさらにダブルアームスープレックス。そしてミサイルキックで追撃し、STFで締めあげる。

 ここからSareeeは反撃し、ダイビングフットスタンプを連射。ジュリアは腹部に大きなダメージを負ってしまう。Sareeeがジュリアの欠場の原因となった右腕に攻撃を加えると、ブーイングも。しかしジュリアは反撃し、強烈なエルボーの打ち合いへ。しかもジュリアは右腕でエルボーを放っていく。そして急角度のバックドロップから横殴りラリアット。Sareeeはこの一撃でダウンするも、ジュリアはヒザで追撃。そして場外でテーブルクラッシュパイルドライバー! そしてトップロープからの回転エビ型シットダウンパワーボム!

 ここでグロリアスドライバーを狙うも、Sareeeは逆打ちで反撃。しかしジュリアは2度目の高角度バックドロップ。負けじとSareeeもバックドロップ・ホールドをお見舞いする。ジュリアは改めてグロリアスドライバーを発射するも、Sareeeはカウント2でキックアウト。そして反撃のとんでもない角度の裏投げから腕ひしぎ逆十字へ。さらに裏投げで追撃するも、ジュリアはカウント2でキックアウト。そして反撃のノーザンライト・ボム! しかしSareeeも意地のキックアウト。そしてSareeeはリストクラッチ式の裏投げ! 指決め脇固めへ。ジュリアはこの拷問技を危険とみなしたレフェリーの判断で試合はストップ。Sareeeが初代マリーゴールド・ワールド王者に輝いた。(25分48秒)

指まで固めてSareeeがレフェリーストップ勝ち【写真提供:マリーゴールド】
指まで固めてSareeeがレフェリーストップ勝ち【写真提供:マリーゴールド】

ジュリア「所属選手に申し訳が立たない」

 試合後、Sareeeはマイクで「ジュリア、戦ったもの同士じゃないと分からないものがあるよね。また必ず試合しようよ、万全な状態で試合しようよ。今日はありがとう」と語り掛ける。ジュリアは「ありがとうなんて、そんな言葉聞きたくなかったよ。今日、私はあんたを止めなきゃいけなかった。どんな思いでいつも観客席でエースと呼ばれるあんたを見ていたか」と苦渋のマイク。「でも、おまえがいるからまだまだ上を目指せるような気がしている。ほかにジュリアに勝てる奴いなくない? 言いたかないけど、Sareee! マリーゴールドに来てくれてありがとうな。ただ、ほかの選手も含めて血眼になってベルトを奪いに行くからな! 次は倒してやるからな」とやり返した。

 最後にジュリアは「勝って喜んでいる奴もいれば、負けて泣いている奴もいる。その人生のドラマが見られるのがプロレス、いやマリーゴールド。今日は皆さんと一緒にその瞬間を過ごしたということで、今日出た選手諸君、全員リングに上がってこい」とLLPW-X勢やイヨ・スカイもリングに招き入れる。

 そして初代ユナイテッド・ナショナル王者の青野未来と、初代スーパーフライ級王者の翔月なつみが「シャイン・フォーエバー! マリーゴールド!」で締めた。

 バックステージでSareeeは「ジュリアに勝つためには右腕を攻めるしかなかった……今日からはマリーゴールドのチャンピオンとして、マリーゴールド、そしてプロレス界を盛り上げていきたいです」と抱負を語った。敗れたジュリアは「所属選手に申し訳がたたないよ……でもマリーゴールドを思う気持ちは一番だから。そしてできたばかりの団体の両国大会に、本当に多くのお客さん(3058人/主催者発表)に集まってもらって本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします」と語った。

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