松本潤、13年ぶり舞台『正三角関係』 初日は「不思議なくらい全く緊張しませんでした」
舞台『正三角関係』の初日公演が、11日に東京芸術劇場 プレイハウスにて行われた。出演する嵐の松本潤、長澤まさみ、永山瑛太が初日公演を終えての心境を明かした。
北九州、大阪、ロンドンでの公演も
舞台『正三角関係』の初日公演が、11日に東京芸術劇場 プレイハウスにて行われた。出演する嵐の松本潤、長澤まさみ、永山瑛太が初日公演を終えての心境を明かした。
本作は、劇作家、演出家、役者である野田が率いる劇団「NODA・MAP」の最新作で、物語の入口は『カラマーゾフの兄弟』となっている。日本のとある場所、とある時代の花火師の家族、“唐松族の三兄弟”の新しい物語だ。3きょうだいを演じるのは松本、長澤、永山の3人で、野田は「この作品のために生まれてきた3人」としている。松本は野田と20年前に出会ってから、野田による数多くのワークショップに参加しており、文字通り、満を持しての「NODA・MAP」初登場になる。
本公演は、7月11日の東京芸術劇場 プレイハウスを皮切りに、北九州公演を北九州芸術劇場大ホール、大阪公演をSkyシアターMBSにて上演。そして、大千穐楽をロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場にて迎える。全80公演で、8万8000人を動員する予定だ。
松本、長澤、永山、野田が初日公演を終えて、コメントした。
○松本潤
「念願のNODA・MAP作品、しかも13年ぶりの舞台の初日でしたが、今日は不思議なくらい全く緊張しませんでした。もともと本番はとても緊張するタイプではあるのですが、野田さんが一緒にいるからなんとかなるだろうという安心感がありましたし、今さら焦ったところでどうにもならない。ここまでみんなで積み重ねてきたことを精一杯出すしかない、という気持ちでした。野田さんが書いた素晴らしい作品を、どこまで表現できるのか。あと79回しか演じられないので、とにかく1回1回を大事に、心を込めてやっていきたいと思います」
○長澤まさみ
「初日にあまり緊張しないのは初めてだなと思っていたら、途中からすごく緊張してしまいました。とはいえ、みんなで息を合わせて作っていく舞台に、安心感をもって集中して挑めている感覚がありますし、何か起きてもみんなで補い合いながらやれるところも、野田さんの作品の魅力だなと感じています。毎日なかなか同じようにはいかないのですが、自分をコントロールして、芝居をすることをちゃんと楽しめるところまでいけたらなと思います。仲間と息を合わせながら、毎回新鮮な気持ちで二役を演じていきたいです」
○永山瑛太
「舞台初日の空気感を久しぶりに味わって、NODA・MAP のお芝居に出られてよかったと改めて感じました。稽古で試行錯誤を重ねて、みんなで『これだ』と思えるところまで作ってきたのに、本番にはやっぱりイタズラ好きな演劇の小悪魔がいるものだなと実感した初日でもありました。今日はそのライブ感みたいなものも含めて、お客様に楽しんでいただけたのかなと思いたいですし、舞台は生もので毎日違うということを肝に銘じて、今後もなぞらず新鮮に、楽しく演じていきたいです。体調と一緒に精神面もうまく整えながら、ロンドンの大千穐楽を迎えられたらと思います」
○野田秀樹
「シンプルなつもりが結構複雑な構造の芝居になっていることに稽古の途中で気が付いて、お客さんはどう反応するだろう? とドキドキしていたんですが、劇場に入ってからは構造がぐんぐんクリアになってきました。それはやっぱり、役者さんとスタッフさんの力。良い初日を迎えられて、みんなの力に本当に感謝しています。実際、横で見ていても、潤には頼もしさを感じましたし、瑛太もまさみちゃんも、通し稽古で言われたことをきっちり調整してきて、すごい役者だなと改めて思いました。お客さんからの笑い声も新鮮で嬉しかったですね。全部で80公演あるといっても、お客さんは毎回違う。明日からも、しっかり届けていかなければと思っています」