松重豊が監督を務める映画『孤独のグルメ』はパリで撮影 エッフェル塔をバックに「腹が減った」

俳優の松重豊が10日、都内で行われた『孤独のグルメ』プロジェクト発表会見に登壇。初の映画化『劇映画 孤独のグルメ』が2025年1月10日に公開されることが発表され、主演・脚本・監督を務めた松重が撮影エピソードを明かした。

プロジェクト発表会見に登壇した松重豊【写真:ENCOUNT編集部】
プロジェクト発表会見に登壇した松重豊【写真:ENCOUNT編集部】

2025年1月10日公開『劇映画 孤独のグルメ』

 俳優の松重豊が10日、都内で行われた『孤独のグルメ』プロジェクト発表会見に登壇。初の映画化『劇映画 孤独のグルメ』が2025年1月10日に公開されることが発表され、主演・脚本・監督を務めた松重が撮影エピソードを明かした。

 三刀流で映画化に挑んだ松重は、「もともと俳優になる前に映画監督になりたかったということを40年ぶりに思い出しました」と話し、「どこか僕の中にも、こうして人前に出て何かするよりも、演者を支える方が僕はメンタルが安定していましたし、楽しかった。いろいろな所にロケに行きましたし、プロデューサーと予算のことで激しいやりとりもありました」と回想。「そういうのも含めて映画を作っていくということ、ものを作るということが非常に面白い。俳優だけだと当事者になれなかったという寂しさを抱えていた。この映画に最初から最後まで関わったということは、僕にとって非常に大きな財産になりました」と明かした。

 撮影は、国内はもちろん、フランス・パリでも行われたことが明かされ、「孤独のグルメという番組は、井之頭五郎が『腹が減った』と言って画が引いていく印象的なカットがある。そこで大風呂敷を広げたいということで、どこでやったら一番映えるか考えた。エッフェル塔だろ! と。それをプロデューサーに言ったら『無理ですよ、今の海外は』ということだった」と裏話を披露。一度は断られたが、なんとかパリでの撮影が実現し、「最高の天気の中でエッフェル塔をバックに孤独カットを撮れた。それがクランクインだったので、非常に幸先のいいスタートを切れました。そこに冒険と恋が入ってくる、もう劇映画として言うことがないのではないかと思っています」と大満足な様子だった。

 久住昌之の原作、谷口ジローの作画によるハードボイルド・グルメ漫画『孤独のグルメ』は、2012年1月に松重主演でテレビ東京系連続ドラマとしてシリーズ化。会見では、テレビ東京開局60周年特別企画『孤独のグルメ』プロジェクトのひとつとして、初の試みとなる多彩なキャストによるオムニバス形式ドラマ『それぞれの孤独のグルメ』が10月4日からスタートすることが発表された。

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