NHKの『あさイチ』（月～金曜午前8時15分）でMCを務める博多華丸・大吉と鈴木奈穂子アナウンサーが10日、恒例の朝ドラ受けを展開した。この日放送された『虎に翼』の第73回では主人公・寅子（伊藤沙莉）が優未（竹澤咲子）と2人で異動先の新潟に行こうとするが、弟・直明（三山凌輝）や花江（森田望智）に反対され、寅子と家族の溝が描かれた。終盤には猪爪家の子どもたちがかるたで遊ぶ姿も。華丸はそのシーンに注目した朝ドラ受けを展開した。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　直明は寅子に「ささいな『ん？』みたいなズレは結構あった」と言い、気付いた時にはおかしなことになっていたと、寅子と家族の間に溝が生じていたと伝えた。さらに優未が以前、算数のテストで31点を取ったのに84点に偽装したことも明かした。優未は寅子の前では顔色をうかがってズルをしてでもいい子のふりをしていると明かした。

　さらに、寅子は女性の司法修習生に陰口をたたかれ、不貞行為を理由に夫から離婚を求められている女性・瞳（美山加恋）からは「恵まれた場所から偉そうに」と言われ、刃物を向けられる展開もあった。その後、終盤には寅子の亡き夫・優三（仲野太賀）の回想シーンや寅子のいない間、猪爪家の子どもたちがかるたで遊び、みんなが優未に優しくしている場面もあった。

『あさイチ』では鈴木アナが、冒頭、寅子と家族の関係を心配し「ああ優三さんがいてくれたらなと今の回想を見て思いました」と切り出した。その後、華丸が「いろいろ伏線があったんですね」と驚いたように語ると、鈴木アナが「点数ですよ」、大吉が「31点」と優未の算数のテストの偽装に触れた。華丸は31点が84点に書き換えられたことに気付かなかったとし「俺らは残り16点のことより84点を褒めろよとか言い……」、大吉も「まんまとです。まんまと手の平で踊らされておりましたね」と語った。

　その後、大吉は「トラちゃんも仕事とはいえ、刃物を向けられるような仕事、あんな思いをしながら帰って……難しいですね」と寅子を思いやった。

　華丸はその後も伏線が気になるようで、直明がかるたを読んだシーンに言及。「読み句も『知らぬが仏』とか『塵も積もれば山となる』とか。『終わり良ければすべて良し』とかでも良かったわけやん」と指摘をした。鈴木アナが「なるほど。本当だ。すごい。確かに。そういう伏線があるんですね」と感心していた。大吉は「意味深な札を取り合っていましたな。じっくり見ましょう」と語った。