ジェンダーレスモデルの井手上漠が7日、東京・六本木のテレビ朝日で行われた7月13日からスタートするテレビ朝日系連続ドラマ『顔に泥を塗る』（土曜午後11時30分）の取材会に、主演の高橋ひかる、共演の木村慧人（FANTASTICS from EXILE TRIBE）、西垣匠、高野洸とともに出席した。

　同ドラマは、SNSで大きな反響を呼んだヨシカズ氏原作の人気コミック『顔に泥を塗る』（ゼノンコミックス／コアミックス）のドラマ化。運命的に出会った“メイク男子”に施してもらった化粧をきっかけに、前に踏み出し始めた主人公・柚原美紅（高橋）が、モラハラ男へと変貌した彼氏に立ち向かい、メイクの力で人生を変えていく人生逆転ラブストーリーを描く。

　そんな本作でメイク監修を担当した井手上は、ジェンダーフリー男子・高倉イヴ役を演じる木村にメイクを施す際に意識したことを聞かれると「女装するというテクニックの部分よりも、私が手を加えることによって、気持ちが女装したイヴ君に変わってくれるかどうかが大切で、メイクって顔にフィットするよりも、心にフィットすることが1番大切になことだと、メイクを勉強したときに習ったので、そこを気をつけてやりました」とポイントを明かした。

　また、出演者ではなくメイク監修として本作に関わった点については「私は小学2年生から美容が大好きで、ジュノンボーイをきっかけで芸能界に入ったんですけど、ずっと美容のお仕事に就きたいなと思っていました」と胸の内を明かし、「好きなことを仕事にするって言葉では簡単だけど、そんなに甘くないので、学校に2年間通わせていただいて、（難関の）メイクアップアーティスト1級をどうしても取りたいと思って、2年間で取って、裏方の仕事もやってみたかったので、今回のドラマでそれがかなったのですごくうれしいです」と目を輝かせた。

　そんな井手上にメイクをしてもらった木村は「本当にうれしかったですし、心にフィットしていて、お芝居をしていても自然に男装イヴ君と、女装イヴ君で全然違うというか、心からイヴ君の女装姿になれる自分がいて、新しい自分を切り開けた気がしました」と感謝した。

※高橋ひかるの「高」の正式表記ははしごだか