Travis Japan松田元太「なんで俺こんなにできないんだ」同世代の多い現場で受ける刺激とは
Travis Japanの松田元太が出演するフジテレビ系ドラマ『ビリオン×スクール』(金曜午後9時)の囲み取材に応じた。主演を務めるHey! Say! JUMPの山田涼介への思いや現場の雰囲気、役作りについて語った。
夢だった先輩・山田涼介との共演
Travis Japanの松田元太が出演するフジテレビ系ドラマ『ビリオン×スクール』(金曜午後9時)の囲み取材に応じた。主演を務めるHey! Say! JUMPの山田涼介への思いや現場の雰囲気、役作りについて語った。
本作は、日本一の財閥系企業のトップであり“億万長者=ビリオネア”の主人公・加賀美零(かがみ・れい=山田)が、身分を隠して学校の教師となり、さまざまな問題に直面しながらも生徒とともに成長していく姿を描くオリジナルストーリーの学園コメディー。
松田が演じるのは、九九が言えないほどの成績不良のためゼロ組落ちした、ゼロ組の偏差値番付でも最下層の紺野直斗(こんの・なおと)。城島佑(じょうしま・ゆう=奥野壮)らに誘われた合コンに人数合わせで参加したのをきっかけにゼロ組内で、夢の“スクールカースト1軍”入りを果たす。それから身なりにも気を遣うようになり、女子からモテたいが、モテ方が分からない。
――本作への出演が決まったときのお気持ちを聞かせてください。
「山田くんとお芝居で共演することが夢だったので、楽しい撮影期間になるだろうなとワクワクと緊張と、ハッピーでした!」
――実際現場では、山田さんとどんなお話をされていますか。
「なんでもない話をすることが多いです。この前、イケんじゃね? と思って、冗談交じりで『車買ってください』って言ったら、普通に怒られました(笑)。でも、ドラマ期間中に買ってもらえるように言い続けます。かっこいい車が欲しいです!」
――役柄への印象を教えてください。
「バカだなって(笑)。自分も紺野も九九を言えないんですけど、セリフとして出てくると、より難しかったです。セリフだから覚えられちゃうんですよね。“8×3”までは覚えました!あとは、感情を隠せないところとか自分と似ていて、松田の要素もあるかもしれないけれど、それを紺野として見せられたら勝ちだと思っています。みんなの期待をいい意味で裏切れる紺野でいたいです」
――監督から、役についてリクエストなどはありましたか。
「監督からは『かましてくれな!』って言われています(笑)。一度僕が好きにやらせてもらったのを見て、監督から『こういうのどう?』って提案してくださって、新しいことにも挑戦させてもらっています」
――実際、現場では“かませて”いますか。
「自分では分からないです。いろいろトライしていく中で、監督やスタッフさんが直接『いいね』『良かったからそのままで!』って言ってくださったり、『こういうのどう?』って提案もしてくださって、新しいことにも挑戦させてもらっています。この作品で成長しまくりたいですし、監督に対しても期待を裏切れるものができたらいいですね」
――演じるときには、プランなどを考えてから挑むんですか。
「なんにも考えていないです! というか、その場で出るものでやりたくて。全く考えないわけではないんですけど、対人とで実際にやってみて、紺野として出たものをやっていきたいです。いろんな顔を持っているキャラクターだと思うので」
――では、紺野役として見た目でこだわっている部分はありますか。
「髪は、最初は『東京タワー』(テレビ朝日系1月期の連続ドラマ)と全く一緒だったんですけど、変えたいと思って。衣装合わせの後に『染めていいですか?』って聞いたら『いいね!』って言ってもらえました。ベースを明るくしてメッシュ入れたんですけど、一度色を間違えたんです。
『WE ARE! Let’s get the party STARTO!!』(4月10日に東京ドーム、5月29・30日に京セラドームで開催したSTARTO ENTERTAINMENTによる合同イベント)のときに、真っ金の僕を見て山田くんと(菊池)風磨くんに『それあってるの? ちゃんと(監督やスタッフさんたちと)話したほうがいいよ』って怒られました。『確かに』と思って、もう一度染めました」
――先程、共演が夢だったともお話しされていましたが、山田さんのお芝居を身近に見て感じたことはありましたか。
「座長というポジションですし、現場でもずっとスターだなって。一生キラキラしていますね。夜のロケで真っ暗なテントの中にいても、自発光してるんです。隣だけ明るく感じて『ホタルかな?』って思いました(笑)。
でも、撮影が始まると加賀美になっていて。まったく泣くつもりはなかったのに、加賀美の言葉が刺さって泣いてしまったり。山田くんすごいなって、イチ視聴者の目線で『加賀美先生いいじゃん』って思っちゃいました。紺野は加賀美のことをあまり好きじゃないんですけど、松田は加賀美先生好きです!」
モテそうでモテない男子役
――「ゼロ組」での居心地はいかがですか。
「ゼロ組も1軍も、わちゃわちゃしていてクラスメイトって感じです。みんなに会えると分かっていると頑張れます。普段はTravis Japanのメンバーもクラスメイトみたいな感じなんですけど、また違うメンバーに会えている気がしてうれしいですね」
――同年代の方が多い現場だと思いますが、皆さんに負けない部分はありますか。
「なんだろう……。口数ですかね。空き時間とかもずっとしゃべってます。こういうドラマじゃないとお会いできない方もたくさんいらっしゃるので、クラスメイトとして楽しみたいと思っています」
――その中でも、よくしゃべる方はいますか。
「西谷役のりんちゃん(=水沢林太郎)とは共通点があって、それぞれの思い出話で盛り上がってうれしかったです。撮影中は、そうちゃん(=奥野)と一緒にいることが多くて、たくさん話しています」
――そんなクラスメイトから、お芝居の面で刺激は受ける部分はありますか。
「すげぇなって思います。『なんで俺こんなにできないんだ』って。でも、逆にできなくて当たり前で、ここから成長していくっていうスタンスです。役者一本でやられている方が多いですし、勝てるとは思っていないんですけど、僕にできることをできればと思ってやっています。大きな声で言えることではないんですけど」
――“共演”という点では、MEGUMIさんとは『東京タワー』から続けてですね。
「まだ撮影ではお会いできていないんですけど、バラエティー番組で一緒になったときに『一緒ですね』ってお話ししました。でも、前の役の関係性が関係性だったので『なにか始まっちゃう……?』って周りの人に言われたりして、ちょっと気まずいです(笑)。でも安心感はあります! お姉さんでもありますし、助けていただいた部分もあったのでMEGUMIさんがいて良かったなって。一緒のシーンがあったらうれしいですね」
――紺野は「モテそうでモテない」キャラですが、彼がモテるにはどうすればよいと思いますか。
「紺野は陰キャ要素が強い部分や素直すぎる部分もあって、かっこつけられないところがいいところでもあるんですけど、それがモテないのかなと。松田は、ギャップのある人をいいなと思うことが多いので、紺野と世のメンズ……世メンズには『ギャップを!』と言いたいですね。
バカな部分も真面目な部分も、いろんな顔を見せられたら楽しそうだなと思っています。『男の子だな』というか、思春期でバカでアホウ系です、それ系です、それ系男子です! 地味にいろいろと難しいですね。でも、自由で決まっていない部分もあるので、紺野としての振り幅はあると思います。モテる日が来たらいいっすね~(笑)」