元AKB48永尾まりや、独身の今から考える「不倫されたら」…「1回は怒ると思いますけど」

元AKB48の永尾まりや(30)が、放送中のBSテレ東連続ドラマ『初恋不倫~この恋を初恋と呼んでいいですか~』(水曜深夜0時)で、アイドル好きでほとんど家に帰らない妻の役を演じている。永尾は不倫がテーマの同作で役柄を通して何を感じたのか、取り組んでいるアイドルプロデュースについても思いを聞いた。

不倫がテーマの同作を演じるうえでの心境を語った【写真:大野代樹】
不倫がテーマの同作を演じるうえでの心境を語った【写真:大野代樹】

連続ドラマ『初恋不倫』でアイドル好きの妻役

 元AKB48の永尾まりや(30)が、放送中のBSテレ東連続ドラマ『初恋不倫~この恋を初恋と呼んでいいですか~』(水曜深夜0時)で、アイドル好きでほとんど家に帰らない妻の役を演じている。永尾は不倫がテーマの同作で役柄を通して何を感じたのか、取り組んでいるアイドルプロデュースについても思いを聞いた。(取材・文=大野代樹)

 同作は漫画家・横馬場リョウ氏による同名電子コミックが原作で、「夫婦制度」と「初恋のような本能的な恋心」の間で悩み、不倫や裏切りを繰り返す人々の姿を描いている。文字通り、「リアル不倫ラブドラマ」で主演は元乃木坂46の樋口日奈で、真面目な保育士として不倫とは縁遠い生活を送っていた財前穂波の役。穂波は、ひょんなことから夫の不倫に気づいてしまい、さらに自身も隣人の時松千尋(佐伯大地)に恋心を抱いてしまう。そして、永尾は千尋の妻・時松ミホの役。アイドルの追っかけをしてほとんど家に帰らない姿を演じている。放送は今月3日に開始。まず、同作への出演が決まった時からの心境を聞いた。

――出演が決まった時の心境を教えてください。

「久しぶりのレギュラーだったのでとてもうれしかったです。ただ、不安もありつつという感じでした」

――「不倫」がテーマの1つですが、どういう思いで撮影に入りましたか。

「もちろん、不倫はダメだと思うんですけど、作品の中で不倫をしている旦那さんは、奥さんのことが好きだけど、不倫をしちゃう感じです。『ダメだと分かりつつも、やってしまうこの行動は何なんだろう』みたいな……。不倫している側も、されている側も苦しんでいますね」

――ある意味、人間味のあるドラマになっていると。

「そうですね。『頑張ってるよね』って同情してしまう自分もいるんですけど、『でも、不倫してるもんね』みたいな(笑)」

――役柄の時松ミホには、どのような印象を持っていますか。

「自由で気が強くて、旦那さんのことは好きという人柄が、私的にはとても愛おしいと思いました。自分に似てるとはあまり思いませんでしたけど、自由奔放なところだけは似ているかもしれないです」

――ミホはアイドル好きで追っかけ。永尾さんのAKB48時代とは逆の立場ですね。

「そうですね。ミホは旦那さんにあまり相手にしてもらえなくて、本当にアイドルのことを好きになってしまった感じなんです。一応、私は不倫をしない役ではあったんですけど、アイドルに恋をしていたので、もしかしたら、それも不倫になっていたのかもしれないです」

――実際に、恋人や旦那さんから相手にされなかったら耐えられそうですか。

「放置されたら寂しいですね。自分の理想と違うじゃないですか。だから、投げやりになってアイドルを追いかけちゃうのかもしれないですし。私も最初は『ひどい奥さんだな』って思ったんですけど、内容を知ったら『そういう思いもあったんだ……』と思って。難しいですね。もしかしたら、私も誰かを追いかけてしまうかもしれないです」

――作中では、旦那さんが穂波に恋心を抱きます。

「どちらかと言ったら、ミホと結婚したいと思った理由が『恋じゃなかった』と気づかれた感じです。悲しいですけどね。穂波と初めて恋をしたことに気づいたから、初恋みたいな。だから、『初恋不倫』ということなんですよ」

――その心境を表現するのは容易ではなさそですね。

「私は結婚したことがないですし、離婚したこともないんですけど、夫婦の今後について話し合うシーンでは、なぜか胸がドキドキしちゃって(笑)。私は怒鳴ったりするシーンが多かったので、1日で喉がつぶれました」

――普段から感情の起伏は大きい方ですか。

「あまり大きくないです。心の中ではすごくうれしいと思っていても、表に出すことはなくて。普段が一定なので、演じるのが少し難しかったです」

――そんな永尾さんが、感情を動かす状況を教えてください。

「友だちが悪いことをされた時は、その友だち以上に怒っちゃいます。感情移入しちゃうんですよね。自分のことでもムカつきはしますけど、『仕方ないか』となってしまいがちです。自分優先ではなくて、相手優先かもしれないです」

――それはつまり、旦那さんに好きな人ができたら「その人と幸せになって」と言えてしまうと。

「1回は怒ると思いますけどね。『何だったんだよ。この結婚生活は』って。でも、心が動いちゃってる場合は仕方ないですから。悲しいですけど、『不倫したでしょ』って詰めるよりは『もう、終わりなんだな』って諦めちゃいます。スパッと切り替えられるかは分からないですけど」

――その流れで聞きますが、結婚願望はありますか。

「ありますけど、『32歳までに絶対に結婚する』といった目標はないです。理想は32、33歳での結婚ですけど、多分、知らぬ間に過ぎてると思います。子どもがほしいので、いずれかはしたいんですけどね。焦らない性格なので」

――どういった家庭が理想ですか。

「子どもは多ければ多い方がかわいいと思うので、3人はほしいです。私が死んでも3人で支え合ってほしいですし、兄弟は多い方が楽しいと思うので。そんなこと言っていられる年齢でもなくなってきましたが(笑)」

アイドルプロデュースにも取り組んでいる【写真:大野代樹】
アイドルプロデュースにも取り組んでいる【写真:大野代樹】

新アイドルグループをプロデュース中「憧れだった少人数で」

――同作のタイトルにちなみ、初恋の思い出を教えてください。

「どれが初恋なんだろうって感じなんですけど、幼稚園の時ですかね。バレンタインデーにチョコをあげたのは覚えています。ブランコの前にある柵をその男の子が飛び越えているのを見て、『めっちゃ、かっこいいな』と思ってトキめいちゃいました(笑)。目立っている子が好きだったのかもしれないです」

――今、挑戦されているアイドルプロデュースについても聞かせてください。審査する側になってみていかがですか。

「戸惑いつつ審査させていただいたんですけど、良さって人それぞれじゃないですか。私が大人数のグループに所属していたので、ももクロ(ももいろクローバーZ)さんのような5人グループに対する憧れがあって、最終的には7人グループにしようと思っています」

――少人数のグループに憧れていたんですね。

「ももクロさんはみんな自分の色(イメージカラー)を持っているじゃないですか。AKB48の時はなくて、自分の色がほしかったのですね。『そういうのいいな』って思うんですよね」

――具体的にはどういったグループにしたいですか。

「身近な感じがアイドルだと思っているので、地方を回ったりしたいです。車で隣県を回ったり、いろいろなお店に行ってポスター配ったりしてもいいと思いますし。目の前で会って応援してもらえるグループにしたいと思っています」

――今後さらに挑戦したいことがあれば教えてください。

「趣味がゴルフとサウナなので、そちらのお仕事もしたいです。サウナウェアのプロデュースやサウナ施設の監修、グラビアもやっているのでサウナ雑誌に載ったりなどです。まだ、サウナ雑誌からはお声がかかったことがないんですけど、『そろそろかな~』と思っています(笑)」

□永尾まりや(ながお・まりや)1994年3月10日、神奈川県出身。2010年にAKB48に加入し、16年に卒業。グループで活動中から、フジテレビ系『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011』や日本テレビ系『私立バカレア高校』などの連続ドラマに出演。卒業後は、俳優、モデル、グラビアなどマルチに活動。今年2月には芸能事務所・アービングを退所し、個人事務所を設立。同社とは業務提携をしており、今年5月からアイドルプロデュースを開始した。159センチ。血液型O。

『初恋不倫~この恋を初恋と呼んでいいですか~』BSテレ東、テレビ大阪、TVQ九州放送は今月3日開始で水曜深夜0時に放送、テレビ愛知では今月8日から月曜深夜0時時30分に放送。

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