手塚真生の意外な横顔「本と万年筆を買うために働いてます」 夏ドラマで新たな魅力

7月から各局で放送スタートの夏ドラマで、新たな魅力を振りまく実力派俳優がいる。手塚真生(てづか・まい)だ。日本テレビ系『「私をもらって」~追憶編~』(金曜深夜0時30分)で、“荒波にもまれ続ける”女性エリート企業幹部役を熱演している。「エネルギーを振り絞る」が役作りのモットーで、全力投球の役者道を歩んできた。それに、トマトが好き過ぎて、有名トマト食品ブランドのCMに抜てきされるなど、個性も発揮している。33歳の演技派が描く未来像とは。

手塚真生は「エネルギーを振り絞る」が役作りのモットーだ【写真:ボックスコーポレーション提供】
手塚真生は「エネルギーを振り絞る」が役作りのモットーだ【写真:ボックスコーポレーション提供】

手塚真生 日テレドラマで“荒波にもまれ続ける”女性エリート企業幹部役を熱演

 7月から各局で放送スタートの夏ドラマで、新たな魅力を振りまく実力派俳優がいる。手塚真生(てづか・まい)だ。日本テレビ系『「私をもらって」~追憶編~』(金曜深夜0時30分)で、“荒波にもまれ続ける”女性エリート企業幹部役を熱演している。「エネルギーを振り絞る」が役作りのモットーで、全力投球の役者道を歩んできた。それに、トマトが好き過ぎて、有名トマト食品ブランドのCMに抜てきされるなど、個性も発揮している。33歳の演技派が描く未来像とは。

 俳優の朝加真由美を母に持ち、2009年にデビュー。NHK大河ドラマや連続テレビ小説、さらには映画主演など実績を重ねてきた。

 2023~24年の映画・ドラマ出演は現在だけで計5本。CM・広告起用は現時点で5本の“プチCM女王”でもある。

 今回、エッジを効かせた放送枠の本格恋愛ドラマとして話題を集め、前田公輝&久保田紗友がダブル主演を務めるドラマ『「私をもらって」』にレギュラー出演。

 本作では、創業者一家の御曹司として生まれながらも突然の事故によって意識不明のまま“ゴースト”になる、前田演じる一条稜英の姉で創業家企業の専務・叶恵(かなえ)役を好演している。

「持てる力の全てを、今回の撮影に注ぎ込みました。役の難しさもそうですが、共演の皆さんが本当に魅力的だったので、私自身のできることは、エネルギーを1%も残さずに振り絞ることだ、と思いました」。気合いを込めた撮影について振り返る。

 ストーリーが進むにつれ、手塚の役どころは重要性を増すことになりそうだ。「叶恵としましては、物語が動き出す後半、9話以降に注目していただきたいです。『これはお前の(叶恵)の物語だ、強くあれ!』と心の中で唱えながら撮影をしていました」と、見どころを明かした。

 プライベートでは「本と万年筆を買うために働いている」と言うほどの“熱血趣味人”。驚きの横顔をのぞかせる。万年筆で文字を書くことが好きで、文字を書くだけのインスタグラムアカウントを展開。読書家でもあり、いつも愛読書を持ち歩き、本持ち歩き専用のバッグ(本入れ用の外ポケットが付いているかばん)を持っているという。さらに、作家へのファンレター含めて読者カードを送ることが趣味といい、筋金入りだ。

 明るくおしゃべり好きで親近感満載。担当マネジャーは「素直でかっこつけない、周りの雰囲気をハッピーにする空気感があります」。人好きのする性格がにじみ出ている。

『「私をもらって」~追憶編~』で好演を見せる手塚真生【写真:(C)日本テレビ】
『「私をもらって」~追憶編~』で好演を見せる手塚真生【写真:(C)日本テレビ】

デルモンテに村山由佳…個性あふれる趣味を全開

 自分自身についてどう思っているのか。「私のいいところは、困った時に、助けてほしいと! と素直に言えることだと思っています。これはライフハックでもありますが、プロの手を借りるほど、頼もしいことはありません。演技も含めて、分からないことには、『分かりません、助けて、教えてほしい』といろんな人に助けを求めます。そして、教えてもらったことは自分のからだに残していきます。もし私がすてきに見えることがあれば、それはいつも周りにいてくれている人たちがすてきだからです。いかにシンプルにその場に存在できるか、を大切にしています」。実直さにあふれている。

 今春、人生の夢の1つがかなった。『キッコーマン「デルモンテリコピンリッチシリーズ」』のウェブCM出演を実現させたのだ。「離乳食で食べた時、好き過ぎて震えていた」ほどのトマト好き。それだけに、「デルモンテさんの広告が決まった時に、うれし過ぎて、トマトの形のペンをオリジナルで作ってもらいました」。真っ赤なおしゃれデザインの“トマトガラスペン”をオーダー。歓喜に浸ったという。

 将来の大きな夢も描いている。「夢は、敬愛する、村山由佳様原作の作品に参加したいです。由佳様が描く、女を演じたい。新作の『二人キリ』も、最高傑作!!!! が過ぎました。お定を演じたい。村山由佳様、だいすきです!!」。まるで胸をときめかせる文学少女のように、敬愛してやまない作家への“愛”をぶちまけた。

 演技の世界で、数々の難役も見事にこなし、進化を続ける実力派。自身の人生観をまじえ、「いくつになっても、柔らかくありたいです」と前を見据えている。

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