安田顕企画の舞台『死の笛』開幕 林遣都と汗と涙を流して“生き続ける”姿で観客を魅了

俳優の安田顕と林遣都が出演する舞台『死の笛』が、5日より草月ホールにて開幕。初日公演に先駆けて行われたゲネプロの様子をレポートする。

安田顕(左)と林遣都が出演する舞台『死の笛』が開幕【写真:村松巨規】
安田顕(左)と林遣都が出演する舞台『死の笛』が開幕【写真:村松巨規】

脚本は坂元裕二氏が新作を書き下ろし

 俳優の安田顕と林遣都が出演する舞台『死の笛』が、5日より草月ホールにて開幕。初日公演に先駆けて行われたゲネプロの様子をレポートする。

 本作は、安田が企画・プロデュースする二人芝居となる。脚本は、数々のドラマ・映画作品を手掛け、国内だけでなく海外でも評価されている坂元裕二氏が新作を書き下ろした。演出は、ドラマ・映画に加えて舞台でも多くの名作を世に送り出した水田伸生氏を迎えた。

 役どころやあらすじをはじめとする詳細が明らかになっていない本作。舞台上には木箱や鉄鍋や包丁、さらに分厚い資料が積まれた棚や外とつながるための通信機などが設置されていた。そんな森の奥に、汚れた服を身にまとい、どこかカタコトな言葉を話す2人が姿を現すところから物語は始まる。

 森の外では戦争が起きており、対立する立場の2人は戦場の厨房で働いていた。そして、時間が来ると“決まり”とされている注射器である液体を首元に摂取しては、通信機から届く上からの指示に従って働く日々を繰り返していた。互いに警戒しながらも会話をするうちに「寝る間も惜しんで働かされている」という共通点をきっかけに、敵同士の2人が友達になっていく。

 そんな2人は、娘の“ヨヨコ”を殺した犯人への恨み、遠くに住む美しい女性“リップル”への恋心をそれぞれの生きがいとしていた。しかし、ある日「死の笛」を見つけて吹いてしまったことをきっかけに、2人の状況が変化していく。そして、“恨み”と“恋心”の本当の狙いが記された報告書を見つけたそのとき、2人のすべてが明らかになる……。

“恨み”と“恋心”を軸に、包丁を片手に語るシリアスなシーンや他愛ないやりとりながらもその後の展開にもつながる言葉が散りばめられたユーモアのあるシーンが合わさり、どこか不穏な展開が止まることなく進む本作。安田と林が汗と涙を流し、全身全霊で“生き続ける”姿に、観客は二人芝居の世界へと引きずり込まれること間違いない。

 舞台『死の笛』は、7月5日~14日に東京・草月ホールにて、7月17日~19日に札幌・かでるアスビックホールにて、7月24日~28日は大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TT ホールにて上演する。

次のページへ (2/2) 【写真】舞台『死の笛』ゲネプロ公演のアザーカット
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