74歳・森田健作、来春タイに開校する大学の学長に就任へ「『日本学』をカリキュラムに」
前千葉県知事で俳優の森田健作が、来春タイに開校する泰日アジア・オンライン大の学長に就任することが26日、分かった。タイと日本の人的交流を深めていくことを目的に開校。それに先立ち、タイを訪れた森田は「少子化が進む中、労働力不足に陥っている日本企業の一助になる取り組みをしたい」と意欲を見せた。
泰日アジア・オンライン大
前千葉県知事で俳優の森田健作が、来春タイに開校する泰日アジア・オンライン大の学長に就任することが26日、分かった。タイと日本の人的交流を深めていくことを目的に開校。それに先立ち、タイを訪れた森田は「少子化が進む中、労働力不足に陥っている日本企業の一助になる取り組みをしたい」と意欲を見せた。
泰日アジア・オンライン大は、加計学園の岡山理科大がタイで最も歴史のある企業大として知られる泰日工業大と連携する形で開校を計画している。 森田の学長任命については、タイの国内事情も大きい。
まず、森田のタイでの知名度が高いことがあるという。千葉県知事に在任中は、タイ、台湾、シンガポールなどアジア各地にトップセールスの役回りで積極的に赴いてきたことが理由の1つ。また、かつて森田が主演した日本テレビ系青春ドラマ『おれは男だ!』が、『剣道』のタイトルで放送されていたことから、年配者を中心にファン多いこともある。プーミポン・アドゥンヤデート国王(2016年10月13日没)の次女、マハー・チャクリー・シリントーン王女は今でも熱烈な〝森田ファン〟として知られている。
そうした背景もあり、関係者は「タイをはじめ、将来はアジアにおいて10の国や地域、さらには中東、アフリカ地域においても連携できる教育機関と協力してオンライン大を拡充させていきたい。森田学長には大いに期待している」と話している。 そして、森田はオンライン大の開校を前に岡山理大のパートナーとなる泰日工業大の客員教授にも任命され、現地で意気込みを語った。
「重要なのはタイの若者が日本に関心を抱いて、日本で働きたいと思ってもらうこと。そのためにもインターネットを使って新たな教育機関が出来ないかと思っていた。大学では専門的な学びはもちろんですが、日本の流儀に合った教育、いわば『日本学』もカリキュラムとして盛り込みたい。とにかく日本に関心を持ってもらう、興味を持ってもらうことで、将来的にはタイからアジア全域に広げていきたい」
74歳の森田は老け込むことなく、日本とタイの架け橋になる決意だ。