物議の“全裸ポスター”問題に野口健氏が持論 売名行為での乱用なら「ポスター制度をなくしてもいいのでは」

7月7日に投開票が行われる東京都知事選挙。そのポスター掲示板を巡って選挙の本筋とは関係のない問題が相次いで起きている。都知事選候補者のひとりは全裸に近いポスターを掲載。物議をかもした。こうした問題を受け、登山家の野口健氏は自身のXで「売名行為としての選挙ポスターが乱用されるのならばポスター制度をなくしてもいいのではないか」などと持論を展開した。

野口健氏【写真:産経新聞社】
野口健氏【写真:産経新聞社】

「あれ程に哀れで惨めな選挙ポスターを見たことがない」

 7月7日に投開票が行われる東京都知事選挙。そのポスター掲示板を巡って選挙の本筋とは関係のない問題が相次いで起きている。都知事選候補者のひとりは全裸に近いポスターを掲載。物議をかもした。こうした問題を受け、登山家の野口健氏は自身のXで「売名行為としての選挙ポスターが乱用されるのならばポスター制度をなくしてもいいのではないか」などと持論を展開した。

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 候補者のひとり、アイドルの桜井MIUは都内の掲示板に「表現の自由への規制はやめろ」と書かれたほぼ全裸の女性が開脚する写真をポスターとして掲載。物議を呼んでいた。

 桜井は21日未明に「先ほど22時、警視庁に呼ばれて、社会的に問題視されているポスターについて、迷惑防止条例違反に当たる可能性があるとして『警告』を受けました」とXで報告。その後、ポスターをはがしていた。

 こうした問題を報じたニュースを引用する形で野口氏は「残念ながらこの社会も劣化が始まっているのかもしれない。全裸ポスター、あれ程に哀れで惨めな選挙ポスターを見たことがない。売名行為としての選挙ポスターが乱用されるのならばポスター制度をなくしてもいいのではないか」と自身の考えを明かした。

 さらには「確かに高齢者の有権者にはポスターの方が伝えやすいのかもしれない。しかし、モラルが崩壊しつつある中で『表現の制限』をせざるを得ない段階に入ったのかもしれない。『自由』というのは『責任』を伴う。多様性の社会とてそれは同じこと。『なんでもあり』というのはこの国には馴染まないように強く感じる。『表現の自由』とは『無秩序な社会』ではないと」と続けていた。

 この投稿に「悲しいです」「同感です!」「おっしゃる通りです。一般常識が通用しない時代になってしまいました」「全裸ポスターは見るに耐えなかった。ずっと掲示されており道ゆく人々が見る勿論子供達も。モラルがここまで堕ちているとは。確かにポスターなしも考える必要があるのかもしれません」などと共感する声が寄せられている。

次のページへ (2/2) 【写真】問題視されたアイドル桜井MIUの姿
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