体調不良のためNHKの『あさイチ』（月～金曜午前8時15分）を休んでいたMCの鈴木奈穂子アナウンサーが20日、番組に復帰。共にMCを務める博多華丸・大吉と恒例の朝ドラ受けを展開した。この日の『虎に翼』は、はる（石田ゆり子）についての衝撃的な展開が描かれた。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

『虎に翼』では冒頭、寅子（伊藤沙莉）の母・はるが倒れ、夜を越せないかもしれない容体が描かれた。はるの心残りは猪爪家を飛び出していったスリの少年たちのリーダー・道男（和田庵）。寅子は道男を捜し出し、大人を信じられない道男に対し、はるに会ってほしいと頭を下げ、家に連れて帰った。はるは道男を抱きしめ「これでいい」と言った。「何がだよ」という道男に「あなたにしてあげたかったこと……よくここまで一人で生きてきたね」と優しい言葉をかけた。

　その後、はるは寅子と花江（森田望智）を前に家族の写真を胸に抱き「これでいい」とぽつり。寅子が「やだっ。死んじゃやだっ。お願い、いなくならないで。ずっとそばにいてよ！」と泣き叫ぶなか、寅子と花江（森田望智）を前に、はるは「母さんはね何にも悔いはないの……先のことはよろしくね」と語った。寅子は「やだー！」と泣き叫んだ。その後、ナレーションで「その日の夜更け、はるは息を引き取りました」と伝えられた。

『あさイチ』では冒頭、大吉が「早いよ。早いよ」とはるの突然の死を驚きとともに悲しんだ。華丸も「早いよね」と言うと、鈴木アナは「今週って……そんな、ちょっと知らなかった」と驚いた。鈴木アナは17日から番組を休み、近藤泰郎アナや佐々木芳史アナが代わりにMCを務めていた。大吉と華丸が「お帰りなさい」と声をかけると、鈴木アナは「いいんです、私のことは。ありがとうございます。お休みを頂いて」とお礼を言うと、「ちょっと、うそでしょ？っていう。びっくりしちゃった」と驚きととともに、口元に手をあてたりと涙を必死にこらえるような様子で語った。

　その後、珍しくメガネ姿の大吉は「コンタクト忘れました。すいません、こんな日にコンタクト忘れました」と語ると、華丸は「いえいえ、隠すためでしょ？」と大吉が涙を隠すためと推察。大吉が「どこを探してもなかった」と言うと華丸は「外した状態だから探しにくいのはお察しします」と語っていた。

　この日のゲストは高杉真宙と野村麻純。2人とも大河ドラマ『光る君へ』の出演者。野村は主人公・まひろの友人・さわを演じ、最近の放送で亡くなった設定が描かれた。野村が「今朝の悲しいことと続いて……」と語ると、「そうですね」と答えた鈴木アナの声に大吉が反応。大吉が「鈴木さんが涙声になっていて」と紹介。鈴木アナは「つらい出来事が続きまして」と、涙をこらえ笑顔をつくって語った。