――新型コロナウイルス禍のステイホーム期間はどう過ごしていましたか?

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佐藤「ずっと寝ていましたね。去年1年間、ありがたいことに、お休みがなくて、ちょっとゆっくり寝たいなって思っていたのもあるんです。同時に20代後半になってきて、今後、自分がどういうことをしたいかとゆっくり見つめ直す期間も欲しかった。大変な方がいる中で悠長かもしれませんが、私自身にとってはすごくいい2か月になりました」

笠松「僕もずっと家にいたんですが、一つ気づいたことがあるんです。ちゃんとした服を持っていないな、と。コロナ前までは、私服のすべてが海外サッカークラブの上下ジャージー、ダボダボのデニムにパーカ。その格好で出かけていたんです。ステイホーム期間が終わって、いざ外出してもいいとなった時、急にちゃんとしたパンツやシャツを着て、出かけないと恥ずかしいなと思い始めた。服装はすごく変わりましたね」

佐藤「30歳を前にして、大人になろうと思ったの?　私も現場にジャージーみたいな格好で行っているけども(笑)」

笠松「そうそう。例えば、映画の初日や、みんなと飲みに行く時はちゃんとした服装を着ないとな、と思った(笑)」

――コロナ禍の中、公開が決まりました。どんな思いですか?

笠松「みなさんの顔が見えるミニシアターで上映して、感想を聞きたい作品です。でも、(コロナ禍で)それができるのか、という不安はあります」

佐藤「単独公開できて良かったと思います。まだ映画館も全開営業ではないけれども、お客さんが最初に見る映画になるといいなと思います。できれば、アフタートークもやりたいですね」

ヘアメーク：有馬妙美
スタイリスト：杉本知香
シャツ／BELLE
キャミソール／MIYAO
パンツ／MARTE
ピアス／GOLDY
バングル／MARTE

□佐藤 玲(さとう・りょう)1992年7月10日生まれ。東京都出身。2012年、蜷川演出の舞台「日の浦姫物語」で娘役に抜擢されデビュー。近年の主な出演作に、「高崎グラフィティ。」(18)年、「架空OL日記」(20年)、ミュージカル「ファントム」(19年)、「彼らもまた、わが息子」(20年)などがある。

□笠松 将(かさまつ・しょう)1992年11月4日生まれ、愛知県出身。高校卒業後に俳優を目指して上京し、以降、多数の映画やドラマに出演。近年の主な出演作に、「花と雨」(20年／主演)、「転がるビー玉」(20年)、「仮面病棟」(20年)、LINE「つながりたくて、嘘をつく」(20年)、FOD「いとしのニーナ」、Netflix「Followers」などがある。