オール巨人、『M-1』審査員辞退のガチな理由明かす 現在も賞レースはチェック「2回ぐらい見る」

漫才コンビ、オール阪神・巨人のオール巨人が11日、ABCラジオ『ミルクボーイの火曜日やないか!』(火曜正午)にゲスト出演。2021年大会を最後に勇退した『M-1グランプリ』審査員について思いを明かした。

オール阪神・巨人のオール巨人【写真:ENCOUNT編集部】
オール阪神・巨人のオール巨人【写真:ENCOUNT編集部】

『THE SECOND』なら「審査できる。でも、あれ…」

 漫才コンビ、オール阪神・巨人のオール巨人が11日、ABCラジオ『ミルクボーイの火曜日やないか!』(火曜正午)にゲスト出演。2021年大会を最後に勇退した『M-1グランプリ』審査員について思いを明かした。

 巨人は「今と昔の漫才と、“昔はこうやってんで。こうやりや”って言うてもね、それは違うと思うんですよ」と見解を示し、「だから、審査員もやめて行った方がええと思ったし。今の漫才わかれへんというのがありますから。例えば、アニメのネタとか、ゲームのネタとか、やるときとかは、わからんワードが出てきて、わかった顔して審査すんの嫌やから」と退いた理由を口にした。「だから、(結成16年以上による漫才大会の)『THE SECOND』、あれようわかるわ」と発言。爆笑が起こる中、「あれやったら審査できる。でも、あれ(観客審査で)審査員いらんからな」と続けた。

 現在も賞レースは録画した上で「2回ぐらい見る」と告白。自分なりに判定しているという。5月に行われた『THE SECOND』については「ガクテンソク優勝したやんか。決勝行って、ガクテンソクが後からやったんかな。ガクテンソクが(ネタを)やって1分ぐらいに、ホント申し訳ないけどね、(対戦相手の)ザ・パンチには。ガクテンソクにメール送った。”優勝おめでとう”って。お祝いのメールは僕が一番早かったと思います。漫才中に送りましたから。(メールの)時間見たら“ええっ”と思うわ」と笑いながら打ち明けた。

 巨人が審査員を務めていた19年のM-1王者であるミルクボーイは「師匠がいてくださるときで良かったと思います」と本音を吐露しすると、巨人は「そういうてもらうとうれしいです」と返した。昨年2位のヤーレンズからは「“巨人師匠にネタを見てほしかった”っていうのをどっかで聞いたことがある。うれしかったですね」と振り返り、「でも審査せえへんけど、家で見てますから。どっかで会うたら”良かったなあ”って言います」と話した。

 内海崇から「もしM-1出た子らが、巨人師匠にお会いした時に“どうでしたか”って聞かしてもらってもいいってことですか」と質問すると、「そうですね。全然おもろない演技やったら、僕たぶん覚えてないです。“わかりません”って言うけど」と返答。「ヤーレンズは好きです。ああいう漫才大好きです」と絶賛した上で、「ちょっと笑い入れすぎかなと思うぐらい。もったいないぐらいかなと。入れすぎはあかんのよ。『お客さんの笑い待ち』っていうのがいるわけですよ。もうちょっとお客さんは笑いたいというときあるんですよね。せやのに次に行ってしまうという。僕らもそういう傾向あるねんけども」としっかり“審査”した内容を披露した。

 巨人は「そんな100点の完ぺきな漫才なんかできへんって」というと、「君とこのあのときは完ぺきに近かった」とファーストラウンドで『681点』をたたき出した19年のミルクボーイのできばえを称えた。

 2人から『97点』をつけた当時の思いを聞かれ、「“やってくれたな”いう感じや」と回答。「ただね、それも不思議なもんやなあ。あのネタを大阪でやってるときウケへんかったやんか。(M-1の)2年ほど前に。せやのに、M-1でウケる。予選もウケていって、それは何が違うかやな。気持ちやと思うよ。伝える気持ち。やる気のないときに、まあまあ面白いネタを普通にやってもウケへんし。やる気のあるときに、まあまあ面白いネタを”伝えたい”と思ってやったらウケると思う。やる気だと思うねん。それ、お客さんに伝わるんやと思うけどな」と金言を授けた。

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