『ドラゴンボール』父や兄、そして息子まで? “悪党”フリーザと血のつながったキャラたち
「週刊少年ジャンプ」(集英社)のバトル漫画といえば『ドラゴンボール』(作:鳥山明)を思い浮かべる人も少なくないだろう。さらに敵キャラとして登場した宇宙の帝王・フリーザは「戦闘力53万」というセリフで読者に絶望感を与え、悪役としても名をはせている。
意外と種類が豊富なフリーザ一族
「週刊少年ジャンプ」(集英社)のバトル漫画といえば『ドラゴンボール』(作:鳥山明)を思い浮かべる人も少なくないだろう。さらに敵キャラとして登場した宇宙の帝王・フリーザは「戦闘力53万」というセリフで読者に絶望感を与え、悪役としても名をはせている。
結果的に超サイヤ人化した悟空に負ける運命をたどるが、その後に父親であるコルド大王と地球に襲来し、フリーザに一族がいることが明らかに。そこで今回はフリーザと血のつながったキャラたちをご紹介しよう。
ナメック星消滅後、奇跡的に生きていたフリーザはサイボーグ化されて「メカフリーザ」になり、父のコルド大王とともに地球にやってきたが、未来からやってきたトランクスによって親子共々消されてしまう。原作においてフリーザ一族の登場はここで途絶えてしまうが、1991年公開のアニメ映画『劇場版 ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強』にはフリーザの兄であるクウラが登場している。
フリーザは3回の変身で第4形態になるのに対し、クウラの場合は第5形態まで変身可能。フリーザの実力を上回るような描かれ方をしたが、フリーザと同じく超サイヤ人の悟空に負けている。ちなみにフリーザ軍には5人組の「ギニュー特戦隊」というチームが設けられており、クウラの場合もトリオの「クウラ機甲戦隊」という精鋭部隊が存在した。
フリーザは生還後、メカフリーザになったが、クウラは92年公開の『劇場版 ドラゴンボールZ 激突!! 100億パワーの戦士たち』でサイボーグ化して「メタルクウラ」に。映画はあくまでもパラレルワールドという設定だが、兄弟ともに似たような運命をたどっていることが分かる。
ほかにも鳥山先生による読み切り漫画『ネコマジン』シリーズに、フリーザの息子である「クリーザ」が登場。同シリーズは『ドラゴンボール』のスピンオフ的ギャグ漫画で、作中ではクリーザとネコのような不思議な生き物である主人公・ネコマジンがサッカーをしているシーンが描かれていた。
さらに『最強ジャンプ』(集英社)2014年3月号の付録『ドラゴンボール エピソードオブバーダック』(原作・監修:鳥山明、漫画:オオイシナホ)には、フリーザ一族の祖先である「チルド」が登場。フリーザの第1形態に似た姿をしており、宇宙海賊のボスとして君臨していた。悟空の父・バーダックが超サイヤ人に覚醒したことで負けているため、フリーザやコルド大王、クウラといった一族はサイヤ人に負ける運命にあるのかもしれない。
ちなみに原作の続編として始まったアニメ『ドラゴンボール超』ではフリーザがドラゴンボールによって復活し、第4形態からさらに変身して「ゴールデンフリーザ」という新形態を披露。同作の漫画版(原作:鳥山明、漫画:とよたろう)でも10年ほど修行した姿である「ブラックフリーザ」が登場し、一撃で悟空とベジータを沈めたことで話題になった。
さまざまな派生キャラだけでなく、自身も強化して注目を集めているフリーザ。『ドラゴンボール』にとって欠かせない存在として君臨し続けている。