【光る君へ】岸谷五朗、宋語特訓で絶賛されるも 監督からはまさかのダメ出し「もっと下手に」

俳優の岸谷五朗が2日、NHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時)で演じる藤原為時が越前で宋語を話すシーンの舞台裏を、同ドラマの公式HPの人気企画「君かたり」で明かした。同企画は注目シーンなどを撮り終えたキャストが現場で撮影シーンや演じる人物への思いを語る企画。

藤原為時を演じる岸谷五朗【写真:(C)NHK】
藤原為時を演じる岸谷五朗【写真:(C)NHK】

越前に赴任し宋語を話すことになった藤原為時を熱演

 俳優の岸谷五朗が2日、NHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時)で演じる藤原為時が越前で宋語を話すシーンの舞台裏を、同ドラマの公式HPの人気企画「君かたり」で明かした。同企画は注目シーンなどを撮り終えたキャストが現場で撮影シーンや演じる人物への思いを語る企画。

 岸谷は最初に越前守になった為時の思いについて言及した。

「当然、やる気に満ちていて、為時さんという人は人の恩をちゃんと返さなければならないということを常に思っている人。こういうことになったのはどなたのおかげで、どなたの心配りがあり、ということをちゃんと踏まえている人。実はすごいまひろの力があることも、もちろん分かっているんですけど。でも、やっぱり左大臣(道長)さまに対しての道長に対しての恩を相当抱えて、それで、その職務につくにあたり、その希望をかなえなければいけないという、その命に関して成し遂げようという志だと思うんですけどね。まあ、未知なる世界に挑む感じでしょうね。多分、作品の中では短いカットですが、みんなで道中ずっと旅をして着くまでの間、心の中、いっぱいだったんじゃないかなと思いますけどね」

 宋語のせりふについての、うれしくも悲しい舞台裏も明かした。

「そんなにじゃべるとは聞いていなかったので(笑)。為時さんは少ししか分からない人なので『しゃべることはないです』と聞いていたら、漢詩を宋語に変えてみんなの前で発表するというシーンがあって、しかも長いんですよ。久しぶりに暗記することに苦労しました。難しいし、もちろん中国語の先生に習って……。それがすごくうれしかったことは、宋語の詩を、バーッて10行くらいの詩をずっと宋語で読んだ時に、宋の発音とかを勉強してやったら『これ95点ですよ』って中国人の先生に言われて、やったーと思ったら、監督から『もっと下手にやってください』と言われて(笑)。せっかく一生懸命先生について勉強したのに。独特の言葉のやり方があるんですよね。ちょっと日本語ではない、その辺を随所に先生に指導してもらって……。うますぎるからもっと下手にやってくれと。『下手にやれ』と言われ、こんなにがっかりしたことはありませんでしたね」

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